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「Aぬなっ!」
可愛い笑顔でわたしの前に現れたジョングクさんは挨拶もそこそこにわたしの荷物を奪って歩き出す。
「ジョングクさん…」
「リハビリどうだった?無理してない?」
「大丈夫ですよ。もうちゃんと歩けるようになってきましたし」
「良かった!じゃあ今日はいっぱい連れ回して大丈夫だね」
今日はリハビリの為の通院の日で。前にジョングクさんと約束したようにジョングクさんとお出かけをする日でもあった。
「ジョングクさん今日は気合が入ってますね」
「うん、だってヌナとデートだから」
「で、でーと…」
ま、まあ…男女が一緒にお出かけしたらデートなのかな?ただのリハビリみたいなものなのに。でも不思議と嫌な感じがしなかったのも事実。
相手がジョングクさんだからかな。これだけ楽しそうにしているとわたしまで嬉しくなっちゃう。
「とりあえずお昼食べよ!ヌナはリハビリ頑張ったしお腹空いたでしょ?」
「うん、ありがとう」
ジョングクさんお勧めのお店に連れて行ってもらって。お高いんじゃないかってびくびくしたけど、驚いたことに大衆食堂みたいなところだった。
今度はそんな所に行って大丈夫なのかとハラハラしたけれどジョングクさんってバレることなく穏やかにお昼は終わった。
1人ではなかなか入りにくい常連さんばかりのお店だったけれど料理はとても美味しくて。お洒落なレストランなんかよりこういう所の方がわたしには合ってるなって思ってそうジョングクさんに伝えれば。
「そうだと思って連れてきたの!また行こうね」
なんてまた可愛い笑顔で言われてしまってどきりとした。
その後ぷらぷらと露店販売を見て歩いたり適当にお店に入ってみたり、小腹が空いたというジョングクさんに合わせて話してた通り屋台を食べ歩いたりした。
平日と言えどそれなりに人通りはあって。ジョングクさんだってバレないかなって緊張していた筈なのに気付けば隣に居る彼と思いっきり楽しんでいた。こんなに充実した休みは初めてかもしれない。
「あ、ヌナ待って」
横断歩道を渡ろうと少し早足になったわたしを追いかけるようにジョングクさんがわたしの隣に来てそのまま手を取られる。
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Yuki - ありがとうございます!では、遠慮なく、、、。本当に藍さんの作品に出合えてよかったです!無理せず更新頑張ってください!!! (2019年1月30日 23時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - Yukiさん» いつもいつもyukiさまの温かいコメントにほっこりしていますので。いくらでもコメントして下さい!嬉しいので有難いです。もうすぐ1章終わりますので引き続きお楽しみください! (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。こちらまで読んで頂いて嬉しいです。もしかして、もしかしてです。もうすぐ明らかになりますのでお待ちくださいね。 (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - いえいえ!逆に、コメントしすぎちゃうとダメかなって思って、でも藍さんとお話したくなっちゃって、、、笑笑 お言葉に甘えてこれからは毎日のように送っちゃってもいいですか!!!ウザかったら無視してくれちゃって大丈夫です!更新頑張ってください! (2019年1月29日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ずっとずっともしかして、と思っていましたが、ヒロインヌナ記憶がないですよね?でもふとした瞬間に体が動いてますね…そろそろ涙が止まらなくなってきました (2019年1月28日 23時) (レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍 | 作成日時:2019年1月20日 1時