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「Aヌナ、今日のお勧めはなんですか」

「…いらっしゃいませ」


あれから毎日のようにジョングクさんはお店にやってくる。1人で来るときもあれば他のメンバーを連れて来ることもある。1人だろうが2人だろうが頼む量は変わらなくて。1人だと持てないからとわたしにも一緒に運ばせる。

店長は毎日大量に頼んでくれる上客なのでわたしがジョングクさんの事務所まで運ぶのは許してくれるし、他の人も気にしていない。むしろ事務所まで訪問販売でもしたらなんて言われてる。


「いつものでよろしいですか?」

「うん。それとコーラとチキンサンド!」


いつものように7人分の飲み物を用意する。そして何かわたしのお勧めでつけて欲しいと言われるのでケーキとか焼き菓子をチョイスする。ジョングクさんはチキンサンドを気に入ったらしくて小腹が空いていると追加で頼むことも増えた。

今日も沢山頼んだので袋はいっぱいで。もうお互い何も言わなくてもわたしが一緒に運ぶことは決定事項なので、ヨリちゃんに一言告げてレジを交代してもらう。


「あ、ヌナ」


2人で並んで事務所まで運んでいる最中、ジョングクさんは思い出したようにわたしの顔を覗き込んできた。


「今度の通院日ってシフト入ってなかったですよね?」


わたしはシフト表をジョングクさんに渡したくはなかったのだけれど店長が勝手に見せてしまって。ジョングクさんはしっかりと覚えているのだ。


「…はい。珍しくお休みです」

「僕も午後は珍しくオフなんです。病院の後、出掛けましょう」

「え?」


問いかけではなく決定事項のように告げられて戸惑う。


「出かけるって…」

「前のリハビリの時に言われてたじゃないですか。日常生活でももっと歩いた方がリハビリになるって」

「言われましたけど…」

「仕事は立ち仕事だからそうじゃなくて散歩とかした方がいいって」


そういえばそんなこと先生に言われたなあって思うけれど。立ち仕事だけど全く歩かないわけじゃないからいいかなって気にしてなかった。


「僕と出かけましょう。あ、ヌナ食べるの好き?食べ歩きしよ」

「そんな…ジョングクさんと出かけるなんて。分かってますか?ジョングクさん有名人なんですよ」

「でもヌナは僕のこと知らなかったし大丈夫だよ」

「そ、そうですけど…」


そう言われてしまうと何も言えないけどわたしが知らない方がおかしいっていう感じだったじゃないか。わたし以外はみんな知ってるんじゃないの?


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Yuki - ありがとうございます!では、遠慮なく、、、。本当に藍さんの作品に出合えてよかったです!無理せず更新頑張ってください!!! (2019年1月30日 23時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Yukiさん» いつもいつもyukiさまの温かいコメントにほっこりしていますので。いくらでもコメントして下さい!嬉しいので有難いです。もうすぐ1章終わりますので引き続きお楽しみください! (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。こちらまで読んで頂いて嬉しいです。もしかして、もしかしてです。もうすぐ明らかになりますのでお待ちくださいね。 (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - いえいえ!逆に、コメントしすぎちゃうとダメかなって思って、でも藍さんとお話したくなっちゃって、、、笑笑 お言葉に甘えてこれからは毎日のように送っちゃってもいいですか!!!ウザかったら無視してくれちゃって大丈夫です!更新頑張ってください! (2019年1月29日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ずっとずっともしかして、と思っていましたが、ヒロインヌナ記憶がないですよね?でもふとした瞬間に体が動いてますね…そろそろ涙が止まらなくなってきました (2019年1月28日 23時) (レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年1月20日 1時

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