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「またヌナに会えて嬉しい。ヌナ絶対に通院の時も僕に連絡しないつもりだったでしょ」
ジョングクさんが言うことが図星で何も言えない。全部お見通しなんて…
「ここから事務所近いから事務所にいる時はヌナの様子見に来るね。あ、ヌナのシフト教えてもらおうかな」
「…基本毎日いるよ。もともと殆ど休まないし、今は復帰したばかりだから休むつもりないし」
「そうなの?でもまだ脚は本調子じゃないんだから無理しちゃだめだよ。ちゃんと休みも取らないと」
「うん…ありがとう」
ああジョングクさんのが一枚上手だった。多分、だけど。ジョングクさんはわたしがここで働いていることを知っていたんだと思う。
ジョングクさんの携帯を借りてお店に電話した時かな。それとも事務所から近いみたいだしここでわたしの話題でも出ていて知ったのかな。
あんまりここの人達がわたしの話をしているのは想像がつかないけど。新しいイケメンバイトくんはわたしのこと知ってたしあり得なくはない。
にこにことしているジョングクさんがちょっと怖くなった。
でも何でだろう。もう会うつもりなんてなかったのに。こうやってまた顔を合わせることができたことが嬉しいっていう気持ちもある。変なの。
「あ、ごめんね。注文聞くね。ミルクたっぷりのがいいんだっけ?」
「うん。同じの3つね。あとブラック2つにカフェラテ2つ。それと…今日はなにがおすすめ?前はブラウニーだったんだけど。あ、あのマフィン美味しそう」
「えっと…」
凄い勢いで注文していくジョングクさんにびっくりする。でも飲み物7つ頼んでたしお兄さんたちに買っていくのかな。事務所すぐそこだって言ってたし他のメンバーもそこにいるのだろう。
「すごい量だけど…ジョングクさん1人で持てる?」
「無理かも」
「え?」
あっさり無理って笑うジョングクさんに戸惑う。じゃあなんでこんなに頼んだの?飲み物だけだったらなんとか持って行けたかと思うけど…
こんなマフィンにケーキに焼き菓子まで買ったら流石に持てないよね。他の人も連れて来れば良かったのに。
「ヌナ、デリバリーしてよ」
「へ?」
そんなサービスあったっけ。
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Yuki - ありがとうございます!では、遠慮なく、、、。本当に藍さんの作品に出合えてよかったです!無理せず更新頑張ってください!!! (2019年1月30日 23時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - Yukiさん» いつもいつもyukiさまの温かいコメントにほっこりしていますので。いくらでもコメントして下さい!嬉しいので有難いです。もうすぐ1章終わりますので引き続きお楽しみください! (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。こちらまで読んで頂いて嬉しいです。もしかして、もしかしてです。もうすぐ明らかになりますのでお待ちくださいね。 (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - いえいえ!逆に、コメントしすぎちゃうとダメかなって思って、でも藍さんとお話したくなっちゃって、、、笑笑 お言葉に甘えてこれからは毎日のように送っちゃってもいいですか!!!ウザかったら無視してくれちゃって大丈夫です!更新頑張ってください! (2019年1月29日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ずっとずっともしかして、と思っていましたが、ヒロインヌナ記憶がないですよね?でもふとした瞬間に体が動いてますね…そろそろ涙が止まらなくなってきました (2019年1月28日 23時) (レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍 | 作成日時:2019年1月20日 1時