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「ヌナ、リハビリ大変でしょう？」
「はい…でも早く歩けるようになりたいから」
わたしが乗った車椅子をゆっくり押してくれながらジョングクさんはわたしに話かける。
「ジョングクさんはいつから居たんですか？」
「結構前から。ヌナが頑張ってたから見守ってた」
「そうだったんだ…」
「無理して悪化するぐらいならもっとゆっくりでもいいんじゃないの？」
「悪化してるわけではないから。それにわたし自身のことだからわたしが頑張らないとなにも始まらないの」
「でも僕は…ヌナが辛そうにしているのを見るのが辛いです」
後ろにいるからジョングクさんの表情は見えないけど、きっと苦しそうな顔をしているんだろうなあって思う。ジョングクさんはたまにそういう顔をしてわたしを見てくる。
とっても責任感の強い子なのだろう。自分を庇って怪我をしたわたしのことを思ってくれている。それがとても申し訳ない。
だからやっぱりジョングクさんに止められようと、わたしは早く歩けるようにならないといけない。そのために多少無茶をしたっていい。だって結果、歩けるようになるんだったら問題ない。
「ヌナ、無理は禁物だからね！」
「うーん…」
「なんでうんって言ってくれないの？」
「だって早く退院したいし」
「いいじゃん、ゆっくりで。僕たちが見舞いに来るから退屈しないでしょ？」
だから早く退院したい、とは流石に言えなくて黙るしかできない。
「さっきだって倒れて…また怪我したかもしれないのに」
「あれはわたしの気が緩んだのが原因だから。次は大丈夫」
「ヌナの頑固」
「ジョングクさんも譲らないですよね」
「ヌナほどじゃない」
「ジョングクさんも相当ですよ」
なんて言い争いしていればあっという間に病室について。まだまだお互い言い足りない雰囲気だったけど。再びジョングクさんがわたしを抱き上げてベッドに移してくれるから羞恥で何も言えなくなってしまった。
「Aヌナ、約束」
「や、約束はできない」
「なんで」
「なんでも。ちょっとぐらい無理しないとリハビリにならないもん」
頑なに態度を変えないわたしにジョングクさんはむぅとむくれる。その姿が可愛くてちょっと笑ってしまう。笑ったら怒られてしまったけど。
でも最近こうやってジョングクさんと言い合いしたり笑い合ったりすることが増えた。最初に出会った頃より確実に距離が縮まってる。それがちょっと嬉しかったりする。
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Yuki - ありがとうございます！では、遠慮なく、、、。本当に藍さんの作品に出合えてよかったです！無理せず更新頑張ってください！！！ (2019年1月30日 23時) (
レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - Yukiさん» いつもいつもyukiさまの温かいコメントにほっこりしていますので。いくらでもコメントして下さい！嬉しいので有難いです。もうすぐ1章終わりますので引き続きお楽しみください！ (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。こちらまで読んで頂いて嬉しいです。もしかして、もしかしてです。もうすぐ明らかになりますのでお待ちくださいね。 (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - いえいえ！逆に、コメントしすぎちゃうとダメかなって思って、でも藍さんとお話したくなっちゃって、、、笑笑 お言葉に甘えてこれからは毎日のように送っちゃってもいいですか！！！ウザかったら無視してくれちゃって大丈夫です！更新頑張ってください！ (2019年1月29日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ずっとずっともしかして、と思っていましたが、ヒロインヌナ記憶がないですよね？でもふとした瞬間に体が動いてますね…そろそろ涙が止まらなくなってきました (2019年1月28日 23時) (レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2019年1月20日 1時
