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リハビリも本格的になってきて、最近は車椅子に乗らずに松葉杖で歩くことも増えてきた。しかし1ヵ月以上まともに歩いてこなかった脚は筋力が足りず、自分の身体を支えるのも大変だった。
「Aさん今日はもう少し頑張ってみましょうね」
「は、はい…」
正直辛くて辛くてしかたないけれど、頑張らないと歩けるようにならないし。自分のことだからわたしがやらないといけない。
早く歩けるようになって退院してジョングクさんたちの負担を減らさなきゃ。その思いで苦しくても頑張ってリハビリをしている。
「無理はしなくてもいいですからね。行けるところまで行ってみましょう。壁に体重をかけてもいいです。とにかく自分の脚で歩く感覚を思い出しましょう」
「は、いっ…」
普段運動なんてしてこなかったし体力なんて全然ない。こんな汗かいて身体を動かすことなんてどれぐらい振りだろうって感じだ。
「良い調子です。あとちょっとですよ」
無理はしなくてもいいなんて言いながら端まで歩かせようとさせる。分かってはいるがやっぱり辛くて苦しくて嫌味を言いたくなってしまう。最後は根性で歩ききる。
端まで行けたことで気が緩み、そのまま力が入らず膝から崩れ落ちた。やばい、そう思っても上手く自分の身体を支えることができずに床に倒れた。
「Aヌナ！」
聞きなれた優しい声が聞こえてきて顔をあげる。そこには苦しそうな顔をしたジョングクさんがいた。
「大丈夫？怪我は？」
「だ、大丈夫です…」
整った顔が真っ正面にあって照れる。でもジョングクさんは構わずわたしの身体を起こしてくれる。
「もう車椅子は乗ってないの？」
「うん、リハビリも兼ねて松葉杖で歩いてるの」
「Aさん今日はとっても頑張ったから帰りは車椅子で戻りましょうか。足も辛いでしょう？」
わたしたちを見守っていたリハビリの先生が車椅子を持ってきてくれた。その間ジョングクさんはその逞しい腕でしっかりとわたしを支えてくれていて。わたしは終始どきどきしっぱなしだった。
ジョングクさんはそのままわたしを抱き上げて車椅子に乗せてくれるもんだから恥ずかしくてしかたなかった。絶対に顔が赤い。
リハビリの先生なんて「まぁ…」なんて感激して「格好いいわね」ってジョングクさんに話してた。
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Yuki - ありがとうございます！では、遠慮なく、、、。本当に藍さんの作品に出合えてよかったです！無理せず更新頑張ってください！！！ (2019年1月30日 23時) (
レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - Yukiさん» いつもいつもyukiさまの温かいコメントにほっこりしていますので。いくらでもコメントして下さい！嬉しいので有難いです。もうすぐ1章終わりますので引き続きお楽しみください！ (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。こちらまで読んで頂いて嬉しいです。もしかして、もしかしてです。もうすぐ明らかになりますのでお待ちくださいね。 (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - いえいえ！逆に、コメントしすぎちゃうとダメかなって思って、でも藍さんとお話したくなっちゃって、、、笑笑 お言葉に甘えてこれからは毎日のように送っちゃってもいいですか！！！ウザかったら無視してくれちゃって大丈夫です！更新頑張ってください！ (2019年1月29日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ずっとずっともしかして、と思っていましたが、ヒロインヌナ記憶がないですよね？でもふとした瞬間に体が動いてますね…そろそろ涙が止まらなくなってきました (2019年1月28日 23時) (レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2019年1月20日 1時
