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個室を与えられて話し相手はいない、動くこともできないし携帯も壊れて使えないでどうやって暇を潰そうかと思っていたが。普通に彼らのライブ映像は初めて見ても夢中になるほどで。

その上顔と名前を一致させようと必死になっているので、おかげさまで時間は十分潰せた。

気付たら検診の時間で。それが終わってまたDVDの続きを見て。また気付いたら昼食の時間で。またDVDを見て。そうやって1日を過ごしていった。


「あはは!ヌナ、めっちゃ顔真剣!!」


必死になってメンバーの顔を認識しようと画面をガン見していたら突然笑い声が聞こえてきた。


「ジョングクさん…」


わたしの必死の様子がそんなに面白いのかめちゃくちゃ笑っていらっしゃる。爆笑している姿もイケメンだけど笑い過ぎじゃありませんか?


「そんなに笑わなくても…」


むぅと口を尖らせてみても彼は相変わらず爆笑していて。収まる様子がなかった。


「なんでそんな真剣に見てるの?」


笑いながら聞かれる言葉に申し訳なさを覚えながら答える。


「全くみなさんの顔が認識できなくて…」

「昨日会ったじゃん」


簡単にそんなこと言うジョングクさんに、今の爆笑してる姿とこのステージで色気駄々漏れの姿全く違うんだからね!と心の中で抗議してみる。


「顔は分かるでしょ?」

「だって雰囲気が違い過ぎて…」

「そんなに違うかな?」


ようやく笑いもおさまったみたいで今度は不思議そうな顔をしてわたしを見てくる。


「僕のことも分からない?」

「ジョングクさんは分かりますよ。たまに見失いますけど」


遠目だと分からないけれど、それでもジョングクさんは最初からなんとなく認識できていた。それもそれで不思議だけれど、やっぱり意識が戻って最初に見た顔だからかな?

わたしの回答に気を良くしたジョングクさんは嬉しそうにしていた。


「やった!じゃあ僕のことは完璧だね。それで十分だよ。ヒョンたちのことは覚えなくても」


なかなか酷い言いぐさだなとは思ったけれど、ジョングクさんが楽しそうにしているから良いかと思う。

その日はそのままジョングクさんに教えてもらいながらコンサートDVDを見て、なんとかメンバー全員の名前と顔を一致させようとした。

でも寝て起きたら忘れてしまいそうだなって思ったことは内緒だ。


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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジョングク
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Yuki - ありがとうございます!では、遠慮なく、、、。本当に藍さんの作品に出合えてよかったです!無理せず更新頑張ってください!!! (2019年1月30日 23時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Yukiさん» いつもいつもyukiさまの温かいコメントにほっこりしていますので。いくらでもコメントして下さい!嬉しいので有難いです。もうすぐ1章終わりますので引き続きお楽しみください! (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。こちらまで読んで頂いて嬉しいです。もしかして、もしかしてです。もうすぐ明らかになりますのでお待ちくださいね。 (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - いえいえ!逆に、コメントしすぎちゃうとダメかなって思って、でも藍さんとお話したくなっちゃって、、、笑笑 お言葉に甘えてこれからは毎日のように送っちゃってもいいですか!!!ウザかったら無視してくれちゃって大丈夫です!更新頑張ってください! (2019年1月29日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ずっとずっともしかして、と思っていましたが、ヒロインヌナ記憶がないですよね?でもふとした瞬間に体が動いてますね…そろそろ涙が止まらなくなってきました (2019年1月28日 23時) (レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年1月20日 1時

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