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「いっぱい甘えて。わたしの前では格好良いジョングクで居続ける必要はないから。でもジョングクに寄り添うことは出来ても同じだけのエネルギーで一緒にすることは出来ないから。それはオッパ達がしてくれるよってこと。それに原動力になるアミ達の存在にもわたしにはなれないから」
「そんな事ないよ。Aが俺は憧れだって、きらきら輝いてる俺が好きだって言ってくれるから頑張れるし、Aが頑張ってるの見て負けてられないって思うから。だからこそずっと格好良いだけの俺を見せたいんだけどね」
「わたしには全部見せてくれていいんだよ。どんなジョングクだって嫌いにならないから。わたしはジョングクそのものが好きだから、どんなジョングクだってわたしの好きなジョングクなの」
「っ、……ありがとう」
突然引き寄せられてぎゅっと抱きしめられるから驚いたけれど、少し声が震えていたからもしかしたら泣くのを堪えているのかもしれない。
だから気付いていないふりをしてわたしもジョングクにしがみついた。
「Aが……」
「どうしたの?」
「……最初は俺の事好きなくせに好きじゃないとか、好きって言ったのは忘れてとか言ってたのに。こんなに真っ直ぐに好きだって、俺だけだよって言ってくれるって思わなかった」
「……それ、は……」
「ふっ……今更恥ずかしがってんの?」
「振り返るととんでもない事を言ったかなって……」
「そんな事ないよ。全部嬉しかった」
「うん……ありがとう」
さっきまで泣くのを堪えているような雰囲気だったのに、くすくすと笑ってわたしを抱きしめるジョングクに、今度はわたしが恥ずかしくて泣きそうになってしまう。
「なんか……ちょっとだけすっきりしたかも」
「え?」
「ずっとずっと焦ってて、心も身体も休まってなかったから」
「それは……わたしも感じてたよ。だから大丈夫だよって伝えたかったの」
「うん……」
またぎゅっとくっ付いてきて、胸元に顔を埋めるからそのさらさらな髪の毛を撫で付ける。そのままジョングクは喋るから声がこもって聞き取り辛いけど。
「きっと俺の考え方は変わらないと思うし、そもそも変える気なんてなかったけど。でも俺1人じゃないんだっていうのは安心できた」
「うん、頑張り続けられる事は凄いことだと思うから、それを無理に変えなくてもいいと思う。でもわたしには……わたしの前では無理しなくていいから。どんなジョングクでも見せてね」
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jk - 大好きな藍さん。藍さんの小説が私の楽しい時間の1つです。これからも更新を楽しみにしています! (2022年1月24日 23時) (レス) id: 11363a0d46 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みき(マルクル)さん» お久しぶりです!お返事遅くなってしまってすみません。そして大変お待たせしました。そう言ってくださる事が本当に励みになりますし、更新し続けられる活力になります。引き続き今まで以上にゆっくり更新になりますが、どうぞよろしくお願いします (2021年12月9日 22時) (レス) id: 10b94e4ad6 (このIDを非表示/違反報告)
みき(マルクル)(プロフ) - 藍さんのお話がまた読めて嬉しいです。ゆっくりで良いので、また楽しいお話を読み続けさせてください。 (2021年12月4日 1時) (レス) @page23 id: 61a241c77b (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みんさん» ただいまです!お返事遅くなってしまってすみません。1番大好きだなんて!それなのに長い間お待たせさせてしまって…お気遣いもありがとうございます。引き続きよろしくお願いしますね (2021年12月3日 19時) (レス) id: 10b94e4ad6 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - おかえりなさい!!1番大好きな小説が帰ってきてくれて幸せいっぱいです(﹡ˆᴗˆ﹡)♡ゆっくり藍さんのペースで無理せず更新してくださいね( ¨̮ )♩ (2021年11月28日 17時) (レス) @page20 id: d0e84fc41d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍 | 作成日時:2021年11月20日 15時