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ジョングクの言葉に固まって黙り込んでしまうAさんに「おーい」と手を振って意識を戻します。
それにAさんは漸くはっとしてジョングクを見上げます、
「いやいや、それはないでしょ!」
やっと口を開いたかと思ったらそんな返しでジョングクは呆れます。
「いい?ヌナ」とまるで幼い子に話しかけるようにジョングクは説明の続きをします。
「ヌナは毎日俺のこと迎えに来てくれるでしょ?俺は嬉しいし、有難いと思ってるよ。仕事で疲れててもヌナが笑顔で俺を迎え入れてくれるから癒されるし」
「そんなこと!大事な大事な彼氏様のためだから。わざわざ迎えに来てもらうなんて恐れ多いし、わたしがやってあげたいの」
「うん、だから今まで何も言わなかったんだけどね。同じなの。ヌナが俺に迎えに来てほしくないって思ってる理由と、」
「わたしなんか迎えに来させる労力を使わせたくない?」
ジョングクの言葉を遮るように言うAさんに彼は「こら」と彼女の頬をつまみます。
「なんかって言わないの。いや、そうじゃなくて。うちの会社の人もヌナこと見てるんだよ?」
「はっ!見苦しい格好でもした?あ、邪魔だったかな?一応出入口の邪魔にならないような所で待機してたけど」
「そうじゃなくて。ヌナは綺麗なんだから」
「……ぱーどぅん?」
「可愛い可愛い笑顔でジョングクお疲れって言ってくれたら俺はすっごく嬉しいし、癒されるんだけど。そう思うのは俺だけじゃないってこと」
「わたしはジョングクにしか言ってないよ?」
「でも見てたら、寂しい男は自分に言われてるって思い込んであらぬ妄想を繰り広げるんだって」
「ふーん……」
「ふーんって……さっきヌナも言ったじゃん。女もそうだって。俺が思われてる以上にヌナも男にそう思われてるってこと」
「そ、そっか……」
「そう。だからあんまり外で可愛いことしないでね?」
「ぐっ……ふ、……うあぁ……っ!」
「だからなんでそんな声出るわけ」
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藍(プロフ) - みき(マルクル)さん» お返事遅くなってしまってすみません!ゆるーく書いているお話ですがそう言ってもらえて有難いです。ジョングクへの愛はオタクであるわたしの代弁でもありますが笑 そしてジョングクに軽く流されたい欲望〜そんな夢が詰まってます★ (2020年11月15日 22時) (レス) id: 10b94e4ad6 (このIDを非表示/違反報告)
みき(マルクル)(プロフ) - 可愛いカップルで泣いたー涙 ヌナがめちゃくちゃぶっ飛んでるのを冷静に受け流すグクの姿が目に浮かびます。笑 ヌナは本当にグクのことが好きですね。可愛い。癒されました〜涙 (2020年11月3日 1時) (レス) id: e01596ba5d (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - Agust dさん» わー!お返事遅くなってすみませんでした!ちょっとお話の雰囲気をいつもと変えてみたくて、こんなナレーションになりましたがそう言って頂けてほっとしてます。では、お言葉に甘えてこれからも思う存分にジョングクに好きなようにさせますね★ (2020年11月1日 16時) (レス) id: 10b94e4ad6 (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - ナレーションが敬語口調なのがまた良きですね♪ 藍さんの書くジョングクは可愛くてえろくて最高なので好きなようにやっちゃってください! いつまでも応援しています 更新fightingです♪ (2020年10月15日 23時) (レス) id: 1eca6bf241 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ちさん» ありがとうござます!!勝手にわたしが楽しんでいたセンイル祭でしたが、そう言って頂けて嬉しいです。読み返して頂けそうなんて!重ね重ねありがとうござます。ゆっくり更新に戻ってしまいましたが、宜しければ引き続きお楽しみ下さい。 (2020年9月6日 15時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍 | 作成日時:2020年9月1日 19時