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「そんな顔されて見つめられると止まらなくなるんだけど」
笑いながらそう言われても、今の自分の表情がどんなものか分からない。今はとにかく崩れ落ちないように踏ん張ることしか出来なかった。
それでも涙が溢れてしまったことは分かるから酷い顔をしているんだろうなと思って、自分の顔を両手で覆う。
そんな時、がちゃりと資料室の扉が開く音が聞こえてきて、大げさに身体が反応する。ジョングクさんの行動が分からなくてたださせるがままで忘れていたが、ここは会社でいつ誰が来てもおかしくない状況だった。
「ほら、早く涙拭いて表情も戻して。そんな顔他の奴に見せるつもり？」
耳元でそっと囁かれて頭を撫でられるが、そんなすぐに行動にはうつせなくて。でもジョングクさんはわたしから離れて、散乱している資料をかき集め始めた。
ジョングクさんの支えを失ったわたしはずるずると棚伝いに床に座り込んでしまって。
そのまま唖然とジョングクさんが資料を拾い上げているのを見ていたが、確実に誰かが部屋に入ってこちらに向かってくる足音が聞こえてくるから、慌てて持っていたハンカチで涙を拭う。
「大丈夫？立てる？」
全ての資料を片手に持ったジョングクさんがわたしの身体を引き上げる。まだ足元がふらつくがそんなことは言ってられない。
こくこくと何度も頷けば、またジョングクさんは笑ってわたしの頭を撫でた。
「この台に置いてあるのもAちゃんのだよね？」
「っ……は、はい……」
「じゃあ戻ろうか。しゃきっとして。可愛い表情は俺にだけ見せればいいから」
近くの台に探し出した資料をまとめて置いていたのだが、それも全部ジョングクさんの手の中に。腕を掴まれて歩き出すからわたしも慌てて付いていく。
展開についていけなくて、今でも心臓は大きく脈打っている。さっきまではただただ必死だったけれど、今は考える余裕が出来てしまって。先程のことを考えると恥ずかしくてしょうがない。
「っ……」
そこまで考えて、ちょうど良く他の人が前からやってくるから。向こうは資料を探す為に目線を棚に向けているというのに。わたしは恥ずかしくて仕方なくて、そっとジョングクさんの横に隠れるように移動する。
それに気付いたジョングクさんがまた小さく笑って、そっとわたしの腰を引き寄せて自分の身体で隠してくれた。それもまた恥ずかしてしょうがないんだけれど。
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藍(プロフ) - くるんさん» わー！こちらもありがとうございます！褒め過ぎですよ！わたしがぐへへになります笑 くるん様の性癖どんぴしゃで嬉しい限りです。引き続きそんなお話をお届けできるように頑張りますので、これからもよろしくお願いしますね。 (2020年9月6日 15時) (
レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - Agust dさん» 本当にいつも素敵なお言葉ありがとうございます！調子に乗ってこれからもどんどん垂れ流していこうと思います。素敵な恋愛観なんて…そこまで褒められたものじゃないですよ。guilty〜の2人の詳細、それだけでえろそうで気持ちが高ぶるのでとりあえず読み返してきます。 (2020年9月6日 15時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
くるん(プロフ) - ニヤニヤ越えてグヘへ状態になりました(((変態 藍さん神ですか？！天才ですか？！もう、神ですよね!!天才ですよね!!私の性癖(?)にピッタリ過ぎてやばかったです!!!もう大好き！！← これからも頑張ってください♪♪ (2020年8月31日 9時) (レス) id: 3a0b839ac7 (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - 藍さん» 妄想の世界は自由なのでもっと垂れ流してください、藍さんの作品は私には到底思い付かない素敵な恋愛観ばかりなので(笑) ごっついRにするならguilty pleasureのふたりの詳細が見たいです切実に。 何度も読み直しにいっては現実に戻るのがつらくなります (2020年8月29日 23時) (レス) id: 1eca6bf241 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みき(マルクル)さん» 先輩、ドS、えちえち！三拍子揃ったジョングク先輩素敵！← 直ぐには無理ですが、お待ち頂ければと思います。とりあえず今はセンイル祭を存分にお楽しみ下さい。わたしの方こそいつも素敵なお言葉ありがとうございます！それがご褒美です！ (2020年8月29日 20時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2020年8月26日 20時
