【BTS】カタストロフィー【JK】 (ページ14)

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・※ ページ14

※少しグロテスクな表現が出て来ます。飛ばして頂いても支障はありませんので苦手な方は次のページからお楽しみくださいませ。△▽△▽△▽△

鼻をつく異臭。既に床に小さな水溜まりを作っている赤。

「…なんで…、」

どうしてわたしのポストからなの？
徐々に霞んでいく視界。グラグラと歪んでいく。

JK「ナマエ…？」

ナマエの異変に気づき、ジョングクがその目をナマエの視線の先に向ける。

そして、ジョングクも視界に捉えた。閉じられたポストの隙間から、ぽたり、ぽたりと溢れ出すおぞましい赤色を。

JK「ナマエっ！」

ふらふらと、ナマエはそれに近づいていく。
そして、手を伸ばした。

JK「やめろ、ナマエ！開けるな！！」

‐ぐちゃり

ジョングクの声も虚しくポストの中から床へと落ちたそれが、音を立てた。思わず目を背けたくなるような赤黒い固まり。

「あ、あぁ、……！」

原型を留めないほど潰された顔。その体は腹を割かれ、粘膜質の糸が艶を纏い微かに光って見えた。

「……いや…ごめんなさい…ごめんなさい、も、ゆるして、」

漂う悪臭、もはやただの塊であるそれに飛び交う虫

「っ、ああああ！いやあああ！やだ、やだやだ！やめてっ！」

堪えきれず、頭を抱えたナマエの口から悲鳴がこぼれる。

JK「ナマエっ…！」

買い物袋を投げ捨て駆け寄ったジョングクがぎゅっとナマエを抱きしめる。

「…うぅ、グク、グク、」

泣きながら、カタカタと震えるナマエ。

JK「…僕の、僕のせいでごめんねっ…」

唇をかみしめ、塊を見つめるジョングク。

潰れてわかりにくいけれど、形や大きさからしてあれは猫だろう。…猫だった、肉塊。

「う、ひっく…ふぇ、ぐくっ…」
JK「…っ、大丈夫、大丈夫だから…」

……大丈夫だよ、ナマエ。僕が、守ってあげるから。
ずっとずっと、ずーっとそばにいるから。