どうか醒めない夢であれ ページ35
朝、カーテンの隙間からこぼれる光に起こされて目を開ける。
隣にいたはずのナマエの姿はもうなく、閉じられた寝室の扉の向こうから何かを焼いているような音と朝食のいいにおいが届いていた。
「…あれ、グクもう起きてたの?」
JK「うん、目さめちゃって」
「まだ寝てても大丈夫だよ?ちゃんと起こすから」
慣れた手つきで車いすで寝室へと来たナマエ。ベッドの上でぼーっとしていたジョングクを見て不思議そうな顔をした。
JK「ううん、起きる」
「そう?でもご飯まだ出来てないから、ちょっと待っててね。コーヒーいれる?」
JK「ん、僕がやるよ、ありがとう」
二人でリビングに向かえばそこには我が物顔でソファーに座ってコーヒーを飲むユンギ。
ジョングクはいつものことだと見て見ぬふりをして車いすをおしながらキッチンへと行って自分のコーヒーを持ってユンギの隣へと座った。
YG「ジョングガ、ヒョンにあいさつもなしか?お?」
JK「…なんでいるんですか二人の時間を邪魔しないでくださいおはようございます」
YG「朝に弱いマンネがちゃんと起きれるのはなんでなのか知りたくて通いつめてんだよ。朝早くてもスッキリした顔してるしな」
なんだそんなことか、とため息をつくジョングク。変わったことは何もないですよ、と零してからコーヒーを飲んだ。
そんなジョングクをみてユンギは何も知らないんだな、と笑ってみせた。
YG「お前、いつも起きてからどんな感じで過ごしてんの?」
JK「どんな感じ……起こしてもらって、すぐにご飯食べて、ゆっくり着替えて、コーヒー飲んで、飲み終わった頃にマネヒョンが迎えに来ます」
YG「それだよ、ジョングクが最近朝でもスッキリしてる理由」
JK「…え?」
ジョングクはユンギが何を言いたいのか分からなくて首を傾げた。
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noborders(プロフ) - 一気読みしちゃいましたー!更新待ってますので頑張ってくださいね! (2017年12月16日 7時) (レス) id: 9aa6e889b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リン | 作成日時:2017年11月24日 2時