【JK】純白の君を想う after 3

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「A大丈夫？」

「過呼吸だけみたいだから落ち着けば問題ないわ」



心配そうにAとヌナを覗き込むテヒョンイヒョンに俺もヒョンもAに近付く。

そんな俺達を見てヌナは苦笑する。



「大丈夫だから。わたしがちゃんとAを見ておくからあなた達はちゃんと仕事しなさい」



そう言われてしまえばこれ以上ここに止まることはできなくて。後ろ髪を引かれる思いでその場を去った。



ただ苦しそうにしているAに声をかけることしか、支えることしかできなかった自分が情けない。
もっとAを助けてあげられれば良かったのに。



疲労とか悩みとかだけじゃないかもしれない。

今Aは大変な時なのかもしれない。

それが何かは分からないけど、このままAが俺から避けるのを黙って見守るなんて嫌だ。



苦しそうに息をして涙を流すAの姿が頭から離れない。

どうにかAの不安を取り除いてあげたい。

何をそんなに悩んでいるのか分からないけど話を聞いてあげたい。



そう思うのにその日はAと会うことはできなかった。

思ってた以上に体調がよくなかったのか、そのままAは医者預かりになってしまったのだ。

入院まではしなくてもいいみたいだけど結局、事務所お抱えの医者の所に行くってことは入院と変わらないんじゃって思う。

こういう時こそAの傍に居てあげたいと思うのに。



Aが1人で泣いてないといいけど。





それからAが宿舎に戻ってきても体調が心配だからと、宿舎在住の看護師が付きっきりでAの様子を見ていて。

だから俺の部屋にAが来ることはないし、俺がAの部屋に行くこともできない。

Aの傍にいたいのに居られない。

それがとても苦しくて辛かった。



そんな状態でも仕事がなくなるわけではないから、周りのサポートを受けながらAも俺達と一緒に仕事をこなしていく。

幸いなのは年末年始に重なっていた授賞式などが落ち着いたことだろう。

それがなくなっただけでもだいぶAの負担は減ったと思うからホッとしている。

本当は俺が傍で支えてあげたいんだけどね。


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