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「そんな練習しなくても十分じゃない?」

「そ、そうかな……」

「うん。Aの悪いところだよ、自信ないの」

「でも……」

「努力するのは悪いことじゃないし、より高みを目指すのを否定するわけじゃないけど。自分の事もちゃんと信じてあげて」

「うん……ありがとう」

「他のところもやっていこう。俺も合わせるから」



そうやって暫く2人でダンスを合わせて、不安があるところは直してもらう。

ジョングクのダンスと比べると自分のは全然大した事なくて不安が大きいけど。それでもジョングクは真っ直ぐに褒めてくれる。

自分にも厳しいジョングクだから、言葉通りに受け取ってもいいって分かってる。優しく微笑まれて言われればそうなのかなって思えてしまう。

同い年なのにこういう時は年上みたいで全て委ねてしまいたくなる。



「Aがふらふらになる前に帰ろう」

「まだ大丈夫だよ」

「この後筋トレとかするんでしょ?俺も付き合うからダンスはこれでおしまい」



そう言ってジョングクは自分の鞄とわたしの荷物を纏めて掴んで、わたしの腕を引いて練習室を出て行ってしまう。



「ジョングク」

「あれー?まだ居たの?」



引っ張られながら歩くのはわたしには早くて手を離して貰おうと名を呼べば、それを被せるように別の声が聞こえてきた。

ジョングクはそれに足を止めるから、勢いがついたままのわたしは背中に思いっきりぶつかった。



「あ、ごめん。大丈夫だった?」

「う、うん……」

「もしかしてAちゃん?」

「ミンギュ」



顔をぶつけたわたしを覗き込んで心配するジョングクに戸惑いながら答えれば、その間に割り込むようにミンギュさんが顔を寄せてきて驚いてしまう。

ジョングクは嫌そうな顔をしてミンギュさんの顔を遠ざけていて。でも本気で嫌そうにしている訳じゃなくて、ミンギュさんもそれが分かってるのかけらけらと笑っていた。

そのまま2人はまた楽しそうに話を始めて。わたしは繋がったジョングクとの手を見ながらいいなって思った。

わたしは同じグループだから殆どの時間をジョングクと過ごせるけれど。会うとこんな嬉しそうな顔をして、話せば本当に楽しそうに笑って、無邪気な表情を見せてもらえるミンギュさんが羨ましかった。

わたしどんどん欲張りになってる。

今まではただその姿を見れれば十分だったのに。気持ちが通ったらもっと傍に居たいって思って。更にはそれだけじゃ足りなくて。


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(プロフ) - 咲さん» お返事遅くなってしまってすみません。そして不快な思いをさせてしまって申し訳ないです。ただネガティブ設定なのがこのマンネちゃんですので、もし合わないようでしたらこの先はあまりお勧めできません。ここまでお読み頂いてありがとうございました (2021年2月21日 21時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
- 主人公がネガティブすぎてイライラしてきました、、 (2021年2月4日 10時) (レス) id: 13ed79e527 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ちさん» わあ!!ちゃんとこの世界観を保ったままのお話をお届けできて安心しました!わたしもこの2人を書いている時は幸せになります。こちらこそ素敵なお言葉をいつもありがとうございます!そしてお気遣いまで頂いて感謝です。来年もよろしくお願いしますね! (2020年12月31日 9時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ひさしぶりの可愛い2人を見れて幸せです!この作品、周りのお兄ちゃんたちも優しくて大好きです^_^毎回楽しませてくれてありがとうございます!!これからも藍さんのペースで活動なさってくださいね(*^^*) (2020年12月30日 3時) (レス) id: 7a71588492 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年12月29日 18時

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