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「ごめん、A……」
大きい音と共に扉が開いて、慌てた様子で入ってくるジョングク。それをわたしは少し息を切らしながら見上げた。
「1人で練習してたんだ。ごめんね」
「ううん、大丈夫だよ」
中に入ってきたジョングクは申し訳なそうな顔をしてわたしの傍に寄り、ぽんぽんと頭を撫でる。
そのまま同じように鏡に向き合ったと思ったんだけれど。小さく声を出して、鏡の前に置かれている鞄に近付いた。
「電話……？ああ、Aがかけたんだ。ごめん、カトクも……」
どうやら通知が来ていることに気付いたみたいで、携帯を弄りながらわたしに謝ってくる。
そっか電話したんだ、わたし。
「あれ、探してくれてたの？」
「え……？あ、うん……戻ってきたら見るかなって思って……でも見つけられなかったから……」
そうだ。忘れてた。わたしが探していたことがジョングクに分かってしまった。そのまま気にしないでいてくれればいいのに。
「そうなの？俺見つけられなかった？中央のフリースペースにいたんだけど」
「あー……探すのが下手だったのかな」
お願い。これ以上深く聞かないで。ジョングクを見かけたのに声を掛けなかったって思われたくない。逃げたのはわたしなのに……
「でもずっとそこにいたけど……」
「そ、それより、振りを教えて。わたし1人じゃやっぱりピンとこなくて……何か違うと思うんだけど」
「あ、うん……分かった」
無理やり話を変えて振りを見せてとせがめば、ジョングクは首を傾げながらも直ぐに踊って見せてくれて。もうちゃんと頭に入っていてすぐにできる様子に、やっぱり凄いなあって思った。
「こんな感じかな？Aもやってみて」
「うん」
ジョングクに言われてどきどきしながら同じパートを踊ってみる。
じっと真剣な顔をしたジョングクに見られていると思うと凄く緊張するし恥ずかしさもある。
でもジョングクはわたしの為に練習を付き合ってくれているから、しっかりやって早く出来るようにしなきゃ。
「悪くないんじゃない？最後のところは気持ち早めに手を動かして、脚はそのままで……」
わたしが一通り見せればジョングクは直ぐに問題点を指摘してくれて、的確なアドバイスをくれる。それをしっかり聞いて復唱して、イメージを膨らませる。
「こんな感じかな？」
「そうそう、いい感じ」
わたしがやって見せれば、嬉しそうににっこりと笑って褒めてくれた。
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藍(プロフ) - 咲さん» お返事遅くなってしまってすみません。そして不快な思いをさせてしまって申し訳ないです。ただネガティブ設定なのがこのマンネちゃんですので、もし合わないようでしたらこの先はあまりお勧めできません。ここまでお読み頂いてありがとうございました (2021年2月21日 21時) (
レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
咲 - 主人公がネガティブすぎてイライラしてきました、、 (2021年2月4日 10時) (レス) id: 13ed79e527 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ちさん» わあ！！ちゃんとこの世界観を保ったままのお話をお届けできて安心しました！わたしもこの2人を書いている時は幸せになります。こちらこそ素敵なお言葉をいつもありがとうございます！そしてお気遣いまで頂いて感謝です。来年もよろしくお願いしますね！ (2020年12月31日 9時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
ち(プロフ) - ひさしぶりの可愛い2人を見れて幸せです！この作品、周りのお兄ちゃんたちも優しくて大好きです^_^毎回楽しませてくれてありがとうございます！！これからも藍さんのペースで活動なさってくださいね(*^^*) (2020年12月30日 3時) (レス) id: 7a71588492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2020年12月29日 18時
