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「今日はもう帰ろう。また明日練習付き合ってあげるから」
「で、でも……」
「もうフラフラじゃん。帰ってご飯食べてよく身体を休めなきゃ」
練習中の時とは違って優しい声色でそっとわたしの肩を撫でて、この部屋から連れ出そうとする。
その優しさに縋りつきたくなるけれど、このまま帰ってもわたしは今日何も成長していない。
それでいいわけなくて。でも確かに体力的に限界なのも分かった。
「あ、おにぎり食べる？さっきマネージャーがくれたんだ」
「だいじょうぶ、です……」
「そう？ちゃんと食べないと体力持たないよ」
「はい……」
正直食欲なんてなかった。体力が必要ならサプリメントなどで補えばいいと思うし。
ホソクさんと並んで歩きながら今日指摘されたところを何度も何度も繰り返して、忘れないようにしないとって思った。明日は同じところを指摘されないように。
でも、そんなうまくいかないものなんだね。
「待って。さっきのところAだけもう1回」
「……はい」
ああ、またわたし。しかも昨日と同じところ。
テンポは良い筈。ホソクさんもそこは指摘しない。
じゃあ次は何？
「Aちゃんと集中して。指先まで神経意識して、そんな適当な振りじゃだめ」
「ご、めんなさい……」
その振りをこなすことに必死になり過ぎて、見栄えとかそんなことまで意識が回ってなかった。そんな当たり前なことを指摘されて申し訳ない。自分が嫌になる。
泣くな。こんなことで泣いちゃ駄目。耐えて頑張って練習しなきゃ。
ぐっと歯を食いしばって、ホソクさんの声に合わせて踊る。でも今度はテンポがまた遅れてしまう。
駄目だ……昨日ジミンさんに教えてもらったところ……あんなに練習したのにどうしてできないの……
「っ……うっ、……ぁ……はぁ……」
音を立てながらぐるぐると渦を作って流れていくのをぼーっと眺める。
あの後なんとかあの振りは出来る様になったけれど、他の所はだめだめで。何度もわたしのせいで練習が止まって他の人達にも申し訳なかった。
休憩も必死になって振りを確認していれば、またジミンさんが教えてくれて。でもそれすら申し訳なくて、どうして1人じゃなにも出来ないんだろうって自分が嫌になる。
そうやって必死になって練習ばかりしていて、お昼だとお弁当を用意されて、食べろ食べろと進められて無理やり口に入れた。でもそれから気持ち悪くてしかたなくて。結局吐いてしまった。
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藍(プロフ) - 咲さん» お返事遅くなってしまってすみません。そして不快な思いをさせてしまって申し訳ないです。ただネガティブ設定なのがこのマンネちゃんですので、もし合わないようでしたらこの先はあまりお勧めできません。ここまでお読み頂いてありがとうございました (2021年2月21日 21時) (
レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
咲 - 主人公がネガティブすぎてイライラしてきました、、 (2021年2月4日 10時) (レス) id: 13ed79e527 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ちさん» わあ！！ちゃんとこの世界観を保ったままのお話をお届けできて安心しました！わたしもこの2人を書いている時は幸せになります。こちらこそ素敵なお言葉をいつもありがとうございます！そしてお気遣いまで頂いて感謝です。来年もよろしくお願いしますね！ (2020年12月31日 9時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
ち(プロフ) - ひさしぶりの可愛い2人を見れて幸せです！この作品、周りのお兄ちゃんたちも優しくて大好きです^_^毎回楽しませてくれてありがとうございます！！これからも藍さんのペースで活動なさってくださいね(*^^*) (2020年12月30日 3時) (レス) id: 7a71588492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2020年12月29日 18時
