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「どういうことだ」

「これ……Aの腕時計と携帯とか……」



台の上に不自然に綺麗に並べて置いてあるAの物を指差す。



「あ、それ……僕が今日貸した指輪……」



ジミニヒョンが同じように声を上げた。



「このピアスと腕時計は俺がAにあげたものです」



俺が初めてAにと選んで買ってあげたピアス、クリスマスに上げた腕時計、ジミニヒョンが貸した指輪。

俺があげたピアスも腕時計もAはずっと身に着けてくれていた。

それだけじゃない。きっとジミニヒョンに借りた指輪だって大切に扱っていた筈だ。

前、俺が貸した手袋を無くしてしまってあんなに申し訳なさそうにしていたのだから。

それなのにわざわざ外して控室を後にしたってことは……



「まさかAが自分の意思で俺達から離れたってこと?何で?」



泣きそうな声で俺達に訴えるテヒョニヒョンの言葉に俺も苦しくなる。



「……Aの様子がずっと変だった。どこか怯えていたしジョングクだけじゃなくて俺達とも距離を置こうとしていた」


ナムジュニヒョンの言葉にみんなはっとする。

それぞれ思い当たることがあるんだろう。



「A、俺が近付くと離れようとしてた。自分1人で歩けないくせに俺が支えても大丈夫だって離れようとして……写真のこと知ってたのかも。それか俺と別れろとか言われてたのかも」



思い返せば思い当たる節なんていくらでも出てきて。なんで気付かなかったんだろうって思う。



「とにかくAを探すぞ。ただ息抜きで控室出てふらふらしてるわけじゃないことは分かった。この通り携帯もここに置いて行ってるから見つからないようにしてるんだと思うしな」



冷静なユンギヒョンの言葉にみんな無言で頷いて控室を後にする。



見つからない場所。それってどこなんだろうか。

もしかしてスタジオを出て行ってしまったなんてことないよね。


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(プロフ) - 咲さん» お返事遅くなってしまってすみません。そして不快な思いをさせてしまって申し訳ないです。ただネガティブ設定なのがこのマンネちゃんですので、もし合わないようでしたらこの先はあまりお勧めできません。ここまでお読み頂いてありがとうございました (2021年2月21日 21時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
- 主人公がネガティブすぎてイライラしてきました、、 (2021年2月4日 10時) (レス) id: 13ed79e527 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ちさん» わあ!!ちゃんとこの世界観を保ったままのお話をお届けできて安心しました!わたしもこの2人を書いている時は幸せになります。こちらこそ素敵なお言葉をいつもありがとうございます!そしてお気遣いまで頂いて感謝です。来年もよろしくお願いしますね! (2020年12月31日 9時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ひさしぶりの可愛い2人を見れて幸せです!この作品、周りのお兄ちゃんたちも優しくて大好きです^_^毎回楽しませてくれてありがとうございます!!これからも藍さんのペースで活動なさってくださいね(*^^*) (2020年12月30日 3時) (レス) id: 7a71588492 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年12月29日 18時

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