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控室から出てスタジオをフラフラすることが増えた。
ジョングクの傍に居たらどうしても甘えてしまいそうで。近くにある温もりに縋りつきそうで。
でももうそれはしてはいけないと思うから、とにかく離れなきゃと思った。
でも同じグループに属しているから行動を別にすることは難しくて。朝起きて出発する所も仕事場もまた戻って来る所も全部一緒だから。
だからせめて空き時間は離れていようと楽屋や控室を飛び出した。
ただ知り合いがそんないるわけでもないから他のグループの楽屋に行くこともできなくて。
ただただ意味もなくフラフラするだけになっているのだけれど。
そうやって逃げているだけではなにも解決されないことは分かっている。
それでもジョングクやオッパ達から離れるなんて考えられなくて。
こうやって見た目だけでもジョングクから離れて、事が過ぎていかないかなんて都合がいいことを思っている。
どうにかこのまま何事もなく過ぎ去ってくれないか。ただ写真を撮られるだけで終われば。なんて思うけれど。
それでもずっと見られていると分かってしまえば何をするにも気になって。常に恐怖が付きまとっていた。
「A？」
「え、あ……」
「最近、元気ないけどどうかした？」
ふらふらと歩いていた先でナムジュンオッパと鉢合わせた。
突然現れたオッパに驚いてふらついたわたしをしっかりと支えるオッパからそっと離れる。
わたしの行動に一瞬オッパの動きが止まったけれど、それについては何も言わずにわたしの顔を覗き込んでくる。
「顔色も悪いし……寝れてない？スケジュール厳しい？」
オッパ達から離れよう離れようと思っていてもこうやってすぐにわたしの変化に気付いて、気にかけてくれる。
いつもの優しいオッパ達。それが嬉しくもあり苦しかった。
「あ、の……」
「ん？」
どうしよう。なんて言えばいいのだろうか。
迷いながらも何か言わなきゃと口を開いたものの、言葉が続かないわたしを急かすことなく優しく待ってくれるオッパに涙が溢れそうだった。
「だい、じょうぶです。ちょっと寝れないだけ」
「そう？ジョングクが煩いとか？あいつ、寝言とか言いそうだけど」
「そ、そんなこと……」
笑いながら言うオッパに慌てて否定すればそっと頭を撫でられた。
「無理はしないって約束な。駄目になる前に俺じゃなくてもヒョン達でもジョングクでも誰でもいいから言うんだぞ」
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藍(プロフ) - Yukiさん» わー！こちらまでコメントありがとうございます！わたしも終わらせてしまうのは寂しかったのですが、だらだら続けるのもと思い完結させて頂きました！新作の方も楽しんで頂けているようで嬉しいです (2019年1月27日 20時) (
レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 藍さん！お久しぶりです！完結おめでとうございます！ずっと大好きなお話なので寂しいですが、藍さんの新作のほうも読ませてもらっているので、そちらも楽しませてもらいます！これからも頑張ってください！ (2019年1月27日 16時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ちなつさん» わあ！こんな長いお話を寝る間も惜しんで読んで下さったなんて感激です。ありがとうございました！お楽しみ頂けて良かったです。今後もそう思って頂けるお話を書きますね！ (2019年1月16日 23時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» 毎回温かいコメントを残して頂いて本当に励みになっていました。こちらこそありがとうございました！胸焼けするほどのあまーいお話をお届けできて良かったです。 (2019年1月16日 23時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - お疲れ様でした！最近見つけたお話だったのですが、面白くて寝る間も惜しんで読んでしまいました(笑) これからも応援しています！ (2019年1月16日 20時) (レス) id: 02f1f486b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2018年12月20日 21時
