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結局一通り探してもどこにもなくて泣きたくなかった。
「そんな落ち込まないで。スタジオの人に聞いておいてあげるから」
「はい……手伝ってくれてありがとうございました」
見つけられなかったことはショックだったが、この人の時間を手袋探しに費やしてしまったのだから、それも申し訳なさでいっぱいで自分勝手に嘆いてはいけないと思った。
深々とお辞儀をすれば肩を掴んで顔を上げさせられた。
「もう控室に戻った方がいい。そろそろ移動時間だろう？」
「そうですね……戻ります。お忙しいのにすみませんでした」
「いいよ。Aのために働いてるんだから」
「え？」
「バンタンがいないと俺も仕事ないから」
そう言って笑うスタッフさんに心が痛んだ。
涙が出そうになるのをなんとか堪えて、スタッフさんに促されて控室に戻った。
「A！どこに行ってたの？」
控室に戻れば一番にジョングクが飛んできた。
ジョングクが貸してくれた手袋をなくしてしまったという事実を伝えるのが辛くて。
でも言わないなんてそんな無責任なことできなくて、わたしを心配して駆け寄るジョングクの顔を見て泣きそうになった。
「ジョングク……」
「A？どうしたの？」
控室に戻ればみんなわたしを待っていたみたいで、すぐに移動するように言われる。
わたしはジョングクの服を掴むことしかできなくて。そのままジョングクに引っ付いて移動する。
「A」
わたしがジョングクの服を掴んだままで何も話さないから、ジョングクは何度もわたしの名前を呼ぶ。
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藍(プロフ) - Yukiさん» わー！こちらまでコメントありがとうございます！わたしも終わらせてしまうのは寂しかったのですが、だらだら続けるのもと思い完結させて頂きました！新作の方も楽しんで頂けているようで嬉しいです (2019年1月27日 20時) (
レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 藍さん！お久しぶりです！完結おめでとうございます！ずっと大好きなお話なので寂しいですが、藍さんの新作のほうも読ませてもらっているので、そちらも楽しませてもらいます！これからも頑張ってください！ (2019年1月27日 16時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ちなつさん» わあ！こんな長いお話を寝る間も惜しんで読んで下さったなんて感激です。ありがとうございました！お楽しみ頂けて良かったです。今後もそう思って頂けるお話を書きますね！ (2019年1月16日 23時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» 毎回温かいコメントを残して頂いて本当に励みになっていました。こちらこそありがとうございました！胸焼けするほどのあまーいお話をお届けできて良かったです。 (2019年1月16日 23時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - お疲れ様でした！最近見つけたお話だったのですが、面白くて寝る間も惜しんで読んでしまいました(笑) これからも応援しています！ (2019年1月16日 20時) (レス) id: 02f1f486b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2018年12月20日 21時
