＊78 ページ28
.
さんざん番組主催の年末コンサートに出演したが、年が明ければ今度は年始コンサートが控えている。相変わらず休む暇もないくらいのスケジュールだ。
年末にかけていろいろあったなぁ……と移動の車の中で思い返す。
チラッと隣を見れば珍しく寝ていて。寝ているのをいいことにじっとその大好きな顔を見つめる。
去年の今頃はジョングクとの関係がこんな変わるとは夢にも思っていなかった。苦しいこともあったけれど、ジョングクを想い続けていた毎日が嫌だったわけじゃない。
でもやっぱり想いが通じてしまうとそれに勝るものはなくて。いっぱいジョングクから愛情を注いでもらって毎日が温かくて幸せに満ち溢れている。そんな日々が嬉しくて前には戻りたくないって思う。
「ふふ、Aジョングギのこと見すぎ」
「じ、みんおっぱ……」
「大好きって溢れ出てるよ」
いつからジミンオッパはわたしのことを見ていたのか、そんなこと言われて恥ずかしくなる。
ジョングクから視線をオッパにずらせばいつもの優しい笑顔でわたしを見ていて。
ああジョングクだけじゃなくてオッパ達からも満ち溢れるほどの愛情で包み込まれてるなって思って嬉しさが増した。
その後もジミンオッパに珍しく茶化されながら宿舎に戻って。寝てしまったジョングクを頑張って起こして部屋に連れ帰る。
完全に覚醒しきっていないジョングクを1人で運ぶのは無理があるのでジミンオッパに手伝ってもらう。
疲れているだろうからそのまま寝かせてあげようとしっかり起こさずにベッドに寝かせた。
気持ちよさそうに寝ているジョングクの姿を見ているだけで愛おしさが溢れてくる。このままずっと見ていられそうなんて思ってはっとする。
慌ててシャワーを浴びに行って明日の準備を整えてジョングクの部屋に戻れば、変わらない姿で寝ていて少し笑ってしまった。
最近は見慣れたジョングクの寝顔。一緒に寝るけれど起きるのはわたしが先だから毎朝この寝顔は見ることができる。
なかなか起きてくれなくて起こすのは大変だけれど、でも起きてすぐに「おはよう」って笑ってわたしに言ってくるジョングクの顔を見るとその1日頑張れる気がして。
幸せをいっぱい感じてジョングクへの愛が溢れ出る。
わたしには贅沢過ぎる毎日。でも無くなって欲しくない日常になってしまった。
「大好きだよ。おやすみなさい、ジョングク」
そっとジョングクに想いを告げて自分も彼の横に寝転んだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1767人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藍(プロフ) - Yukiさん» わー！こちらまでコメントありがとうございます！わたしも終わらせてしまうのは寂しかったのですが、だらだら続けるのもと思い完結させて頂きました！新作の方も楽しんで頂けているようで嬉しいです (2019年1月27日 20時) (
レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 藍さん！お久しぶりです！完結おめでとうございます！ずっと大好きなお話なので寂しいですが、藍さんの新作のほうも読ませてもらっているので、そちらも楽しませてもらいます！これからも頑張ってください！ (2019年1月27日 16時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ちなつさん» わあ！こんな長いお話を寝る間も惜しんで読んで下さったなんて感激です。ありがとうございました！お楽しみ頂けて良かったです。今後もそう思って頂けるお話を書きますね！ (2019年1月16日 23時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» 毎回温かいコメントを残して頂いて本当に励みになっていました。こちらこそありがとうございました！胸焼けするほどのあまーいお話をお届けできて良かったです。 (2019年1月16日 23時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - お疲れ様でした！最近見つけたお話だったのですが、面白くて寝る間も惜しんで読んでしまいました(笑) これからも応援しています！ (2019年1月16日 20時) (レス) id: 02f1f486b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：藍
| 作成日時：2018年12月20日 21時
