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「ジョングク……も軟骨開いてるよね？」
「ああ……もうほとんど着けてないから塞がってるんじゃないかな」
「着けないの？」
「今は別にいいかなあって思って」
「そっか……」
「なに、一緒がよかったの？」
「えっ……」
絶句しているわたしにジョングクは楽しそうに笑っている。突然のことで頭が真っ白になってなにも言えない……
「一緒がいいなら、軟骨はなしね。もう俺も着けないしと思うし」
「え、う、うん……」
「どれがいいかな。Aセンスいいからどれでも上手に組み合わせて着けそうだよね」
わたしの気持ちなんてお構いなしにジョングクはピアスを選び始めて。どういうことかわたしはさっぱり分からない。
ジョングク、どうしたの？どうしてそんなに楽しそうにわたしのピアスを選んでくれるの。どうして一緒でいいなんて言ってくれたの。どうしてずっと優しくしてくれるの。
どうしてどうしてって考えても答えなんか出なくて。嬉しさと戸惑いが混ざり合ってわたしの心はぐちゃぐちゃだった。
「どっちがいいと思う？」
「……そういうデザインならジョングクが着けてもいいと思う」
「俺？どう？」
自分の耳に当ててわたしに見せてくるジョングクに胸が苦しくなる。そんな優しい笑顔をわたしに向けないで。気持ちが溢れてどうしようもなくなるから。
「ジョングクもなんでも似合うね」
「まあね。じゃあAはこっちかな」
違うピアスをわたしの耳に当ててくる。ジョングクの熱を感じて緊張する。こんな近いのは初めてだった。指が耳をかすめるだけでドキッとして戸惑って。倒れてしまいそうだった。
それからそれぞれお互いのピアスを選び合った。
わたしがジョングクの物を選べるなんて。わたしが選んだものを気に入ってくれて買ってくれて、いつか身に着けてくれるかと思うと嬉しくてしかたなかった。
こんなに嬉しい事ばかりでいいのだろうか。考えても考えてもジョングクの気持ちや行動の意味は分からなくて。でも確実にわたしとジョングクの間でなにかが変わっていて。
その変化は喜ぶべきことかもしれないけれど、戸惑いが大きくて困る。
それに不安もある。だってこんなにもわたしにとっていいことばかりで、なんだか怖い。こんないいことばかり続くわけないんだもん。
お願いだから、これ以上なんて求めないから。変化なんて望んでないから。これ以上わたしを喜ばせないでほしい。どうにかなってしまいそう。
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黄金マンネペン - 今さら、コメントなんですがテテの呼び名は、テヒョンで最後にンのパッチムがあるのでテヒョニではなくテヒョナですよ! (2019年9月11日 18時) (
レス) id: efec188059 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - めろんさん» またコメント頂けて嬉しいです。そんな素敵なコメントを頂けるので毎日更新しようって思えるんです。本当にありがとうございます。これからもまだまだ引っ張っていこうと思っていたのでそう言って頂けると心強いです笑 (2018年10月9日 19時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - kyungsoo_112_さん» そんな嬉しいお言葉を頂けるなんて！有り難いです。嫉妬グクおいしいですね。ぜひぜひ書いてみたいので、参考にさせてもらいますね。 (2018年10月9日 19時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
めろん - こんばんは。毎日更新されててすごいです、楽しみにしてるのでとても嬉しいです。このもどかしい感じ…最高です！！！！どんどん引っ張ってどんどん焦ったくしてほしいです！！！！笑 (2018年10月8日 23時) (レス) id: bcc0b9c506 (このIDを非表示/違反報告)
kyungsoo_112_(プロフ) - 本当に毎日このお話が更新されてるのを楽しみに生活してます！笑笑なんか主人公が他のグループの男の子と仲良くして嫉妬して怒るグクとか見たいです！また機会があればお願いします！無理言ってすいません (2018年10月8日 14時) (レス) id: 304f107089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2018年9月25日 21時
