モテモテキム君の恋愛事情 (ページ1)

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ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

バンッ！

｢セーフっ！今日はちゃんと間に合った！｣

AM 8時49分56秒

キムテヒョン、登校

先｢4秒な。今日はいつもより4秒早かった｣

腕時計を確認しながら冷静に秒数まで数える担任

キムナムジュン先生

｢だろー？さっすが俺！今日はいつもより4秒早く家出たもん！｣

いや、逆に秒感覚で数えてるあたりもう普通じゃない

そんな四次元なキムテヒョン君

席は私の斜め後ろ

その天然キャラと整った顔立ち、そして何より容姿からはギャップがありすぎる低音ボイス

モテないわけがない。

本人は自覚をしてるのかしてないのか、あるいはバカすぎて気付いてないだけなのか。

まぁそんな四次元くんと席が近いというのは結構大変なもので……

『ねーテヒョン君！今日みんなでカラオケ行くんだけど一緒にどう？』

『テヒョン君て足めっちゃ早いよね！』

『おいテヒョン！この前貸したマンガは？』

『明日遊び行こうぜ！』

休み時間になるといつも騒がしい。

そして何より大変なのが、少しでも席を離れると座れなくなるってこと。

トイレに行ったらもう終わり。休み時間があけるまで席に座れない。

ま、もう慣れたけど。

授業中だって黙ることを知らない彼は、常に何かを喋ってる

それで先生怒られるのはもう当たり前、それでも楽しそうに笑ってて、正直

羨ましくも思う。

あたしの隣の席のパクジミン君とは小学校からの親友みたいで、常に二人とも笑顔の日々。

そうやって心から笑えてるキム君が、羨ましい

なーんて、口が裂けても言えないけど。