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試練 2 ページ43

『そう…ですね』
愛想のない返事しか出来ない さっきまでは隅で大人しくしていれば男性達も下手に話しかけることはなかったので
それに甘んじていたけど 自分を変えたいと言ったはいいが極度の人見知りでもある
というよりは人馴れしていないだけなのか。知らない人と話すなんて言語道断 上手い返しなんてわからない


それどころか目が合っただけで大げさなほどに顔を背けてしまう質なのに、心の準備もする前から話しかけられては
一言詰まりながら返すのがやっとになってしまうのも仕方がないと思いたい
目の前の男性は気を悪くしただろうか 申し訳なさで少しだけ目を上げて様子を伺う


男性は特にこれといって表情を変えずにグラスの中の飲み物に口をつけていた
追加で話しかけはしないものの、視線だけはずらすことはしない
ばちっ と効果音でも流れたんじゃないかというくらいがっつり目が合ってしまって、


恥ずかしさやら気まずさやらで慌てて目を逸らす が、目に入らなくても感じる視線
何でこんなに見てくるんだろう、私何かしたのかな… もしかしてもう帰れってこと?
頭の中はてなマークだらけの中それでも思い当たる限り理由を挙げてみる


と 目の前から聞こえてきたのは静かな笑い声
思わず前を見ると口に手を当てながらくしゃっと笑う男性の顔があった
何故に笑われているのだろうか 相変わらず浮かぶのはハテナマーク



『私なにか「ごめんなさい、可愛いなって思って」
耐え切れずに口を開いたとき上から被せる様に男性は言う え、可愛いって言ったよね 私…が?


「素直な人なんですね」
その声と共に手に何かが当たる 視線だけそちらにやると男性の指が私の手に軽く触れていた
認識したと同時に反射的に手を引っ込めてしまった
あぁ私は何でまた…今度こそ気を悪くしただろな なんて一人反省会が開かれることはなかった


正確には開かれかけた…が、目の前に座っていた男性は席を立ったかと思うとテーブルを迂回してそのまま
私の隣に座ってきた 半人分空けてあるものの、その距離詰めの仕方は半端じゃない
オッパとはまた違う、爽やかな花のような香水が香る距離感に戸惑うことしか出来ない

動揺 1→←試練 ⒈



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設定タグ:BTS , ジミン , 嫉妬   
作品ジャンル:恋愛
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スミスキー(プロフ) - 最高です!!(๑>◡<๑)すぐ星とお気に入り追加をしました!!作者様のペースで更新頑張ってください!応援しています!!(*^ω^*) (2022年6月23日 0時) (レス) @page22 id: 78ab9a25ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もふもふ そわそわ | 作成日時:2022年6月20日 8時

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