幼馴染という首輪 (ページ26)

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忠告　２ページ26

CAN【今からでもいいから帰ってきなよ話なら私が聞くし】

CAN【意地でも酒飲んだら駄目だからねあんた酒に弱いんだから】

CAN【もしかしてもう飲んでないでしょうね？合コンの事うっかり言ったりしてない？】
鳴り止まぬ通知音終わる気配のないスタ連を連想させるメッセージの早さ
この親友はもしかしたら電卓検定一級でも持っているのかいやただ現代っ子なだけか。
突然突きつけられた現実に半ばショック状態の私は
一ミリも関係のない方にしか頭を働かすことができない

【お酒はさっき誘われたところどうしたらいい？】
こういうときは下手に独断で動くよりもシアンに頼ったほうが良いことは経験が物語っている
簡潔に現状を伝え指示を待つ歯がゆいが大人になりきれていない私は何もすることが出来ない

CAN【断ってとにかく理由つけて帰るの最悪タクシー呼んで】

CAN【飲んだらきっとそれ理由に帰してくれないと思うよ】
メッセージが届いたと同時にオッパが再びリビングに戻ってきた
グラス2つと缶を入れたビニール袋を持ったオッパは
「待たせちゃってごめんね」と眉を下げて微笑みながら机に手際よく並べていく
普段なら私も手伝うところだが状況が状況だ
並べている途中のオッパの手を掴み動きを制する

JM「なに、どしたの？手繋ぎたかったの？あ、寂しかった？」
…つもりが逆に指を絡めとられて所謂恋人つなぎ状態にさせられてしまう
そのままの体制でオッパだけが私のほうに向き合う形で座り直しとどめといわんばかりに顔を覗き込みながら
甘い笑顔のまま聞いてくるから思わず顔を背けてしまう

JM「違うの。じゃあ僕のお姫様はどうしたのかなぁ」
顔を背けたことに対し少しの不満を隠すことなく声に滲ませながら話すオッパ
お姫様の部分を強調していたようにも思えるが今の私に大切なのは帰宅することのみ
それ以外を考える余裕はないし、１つ以上を同時に考えれるほど器用でもない
とにかく現状をどうにかしないと意を決した私は一度深呼吸してからオッパの方に顔を向けた