お 隣 さ ん 。P t . 4

お 隣 さ ん 。- 1 8 8 - ページ41

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「 え 、今日 確実に雨降るわ 。」





食堂で私が手元に広げたものを見た途端

そう言い放つウンジさん 。








「 あんたに手作りの弁当を

持ってくる日がくるとは 。 」







…… それは本人が一番驚いている 。







ジョングクくんに

作ってあげた弁当の残りを

タッパ ー に詰めてきたのさ 。







「 …… で ？

ジョングクくんに渡したの ？ 」





ぎくり 。





ゆっくりと首を横に振ると 、

は ？ と眉をしかめるウンジ 。








「 …… いや 、それが …

勇気が出なくて … さ 。

バッグに入れてドアノブに引っ掛けてき … 痛 ！ ！ 」






ウンジさん 、

今 私の頭 容赦なく 叩いたね 。







「 馬鹿か 、てめ ー は 。

手作り弁当は直接渡してなんぼでしょうが ！！ 」







そんなの 、分かってるわ ！！


でも … チキンな私には無理 ！！








「 うわ 、玉子焼きが黄色だ … 」








急にタッパ ー を開けられたと思えば

当たり前のことを呟やかれる 。





「 玉子焼きは普通 黄色じゃん 。」






「 …… それあんたが言う ？

毎度毎度 茶色いの作ってたあんたが 。」





…… あれは茶色なのか 。









「 でも … あんたにしては

上手く作れたんじゃない ？

恋って人を変えるのねぇ 。」







うん 。

ジョングクくんだから 、

ジョングクくんのためだから 、

苦手な料理 頑張れた 。








「 どれどれ 、味の方は 。」






「 ちょ 、勝手に取んないでくれるかな 。」







玉子焼きを手で摘まんで

ひょいっと口に入れるウンジ 。







すぐに 美味いって言葉が出るだろう 、

そう思ってたんだけどさ 。







「 …… 味 しないんだけど 。」






「 はぁぁぁぁ ！？

お前は味覚障害か ！！

今すぐ病院に行けや ！！ ごら ！！ 」







「 あ ー そう 。

なら自分で確かめてみな 。」









そう促されて

玉子焼きを口に入れる 。








…… ん ？ あ 、 れ 。


玉子焼きはどこだ 。







口に入れたはずなのに

全く玉子焼きの味がしてこない 。




慌てて他のおかずも口にしてみたけど

…… 全然 味がしなくて 。







「 あんた 、これ マジで

ジョングクくんに渡したの … 」








…… オワタ 。









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