お 隣 さ ん 。P t . 4

お 隣 さ ん 。- 1 8 1 - ページ34

*








「 あ 、じょ 、ジョングクくんっ ！ 」









…… 今 、気づいた 。



これって何気にやばくないか 。









あいつ 、普通に

ジョングクくんの前で

チュ ー してごめんなんて爆弾を

投下して行ったぞ 。








ジョングクくんが制服姿だからか 、

彼氏だとは思わなかったんだろうな …

姉弟って言われたし …









「 帰りましょうか 。」









「 え ？ …… あ 、うん … 」









ジョングクくんは 小さく微笑むと

私の少し前を歩き始める 。









何も聞いてこないし 、

言ってこないけど …

多分 きっと 何かを思ってる … はず 。








だって 、その証拠に … さっき

手を繋ぎたいって言ってたのに 、

… 繋ぐ雰囲気じゃなくなってるし 。








…… お互い 、無言 。






き 、気まずううううう ！！ 泣









そんな状態のまま 、

結局 … マンションまで帰ってきてしまった 。








これって … 私がちゃんと

説明するべき 、だよな ？






うん … 絶対 そうするべき 。









ジョングクくんの背中を見てると 、

緊張でドキドキしてきた 。








…… どうやって 、切り出そう 。









頭を必死でフル回転しようとしたとき 、

ジョングクくんが口を開いた 。









「 誰ですか 、あの人 。」









切り出す手間が省けたものの 、

心臓がどくんっと震える 。









背を向けているから 、

彼がどんな顔をしているのか分からない 。








「 えっとぉ … あの 、野良 …

名前は知らないんだけど … 」









ほら 、漫画でよくいる

名前までは出す必要のない

ちょい脇役的存在よ 、あいつは 。









「 名前を知らないような人と

Aさんは平気でキスできるんですか 。」









*

お 隣 さ ん 。- 1 8 2 -→←お 隣 さ ん 。- 1 8 0 -

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す