……＊…… ページ42
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朝、目が覚めたら君が居なくて絶望した。
まさか帰っているなんて思わなくて。あんなに俺の中で乱れてたくせに。なかったことにするのか、俺とはもう終わりってことかって、始まってすらいないのにそんなことばっかり思った。
カトクから来ている君のメッセージを見てどれだけ安心したか、君は知らないだろうね。
こんなに感情が乱れるとは思わなかった。
君のことを考えただけでこんなに苦しくなるなんて。君のことを好きだと自覚した後より、君を抱いて君との快楽を知ってしまってからの方が辛い。
もっともっと君を感じていたかった。
君と居られれば、変わり映えのしない日常の一コマでも楽しかった。
だからもっと君と居たくて。学内に居る君を探したり、家に連れてきたり、またそのまま抱き合ったり……このままずっとずっと君と居たいと思った。
暫く君と会えないと辛くて。本当になんで学科が違うんだろう、ここまで授業が被らないとかあり得ないなんて、そんな苛立ちに悩まされた。
その上、君の彼氏らしき男と抱き合っている姿を目撃するなんて。感情を必死になって押し殺した。ドライな関係だと思ったのに。あんな風に人前で抱き合うなんて。全然ドライじゃない。
君に会いたい。君に触れたい。君を感じたい。なのに自分にバイトがあれば君に会えないから。あー俺達ってそもそも合わないのかなって。らしくないネガティブなこと思ったり。
それなのに、神様は俺の味方かな。
働ききって疲れた俺の目の前に酔ってふらふらしている君がいた。最初は見間違いかと思った。会いた過ぎて妄想でも見てるんじゃないかって。
でも確かに君の姿で、慌てて自分の出口とは反対に向かって追いかけた。
酔っぱらった君はぐったりとベンチに座っていて。そんな顔で1人タクシー待ってるなんてどうかしてる。襲ってくれと言ってるようなもんだろ。
だから俺みたいなのに捕まっちゃうんだよ。なんて思いながら君を送るフリして家に押しかけた。
「ほそく……っ」
苛立ちも何もなくなった。だって君から俺を求めてくれたから。
キスを強請る君に応えて、噛み付くように何度も唇を合わせる。君とのキスは気持ち良くてずっとしていられると思った。そして俺は君が俺とのキスだけで既に蕩けきって、ぐちゅぐちゅになることを知っているから。もっとどろどろに甘やかして俺だけのものになればいいのにって思いながら抱く。
「かわいい」
本当に俺だけのものになればいいのに。
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藍(プロフ) - aoi****007さん» コメントありがとうございます！確かにお互い敵意むき出しでしたもんね…くさずぺんの方には申し訳ないことをしました。同じ人を好きになった同士なのでそのうち仲良くなってることを祈ります笑 (2020年5月17日 9時) (
レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
aoi****007 - クサズペンなので、喧嘩(？)してるところが、凄く複雑な気持ちだったけど 凄く面白かったです！ (2020年5月16日 13時) (レス) id: 3e8c59420d (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 六花さん» 初めまして！ホソクペンの方にそう言って頂けてとても嬉しいです。長編ホソクさんは初めてだったので不安もありまして。わたしの大好きな色気だだ漏れホソクさんを感じ取れたということでしょうか？ありがたいです！懲りずにまたホソクのお話書ければなと思います！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
六花(プロフ) - ナムさんとの三角関係も拗れてもどかしくてもう胸がぎゅんぎゅんしました。素敵な作品をありがとうございました。長文失礼致しました。更新お疲れ様でした…！ (2020年5月13日 15時) (レス) id: c1142a0fe4 (このIDを非表示/違反報告)
六花(プロフ) - 初めまして。完結おめでとうございます！いつも小説楽しませて頂いております。当方ホソクペンなのですが、不意に出るホソクさんの色気が藍さんの小説でめちゃくちゃに昇華されていて魅力が詰まりすぎていました…！ (2020年5月13日 15時) (レス) id: c1142a0fe4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2020年5月2日 12時
