【完】ニセモノの恋をはじめましょう JK

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『……ジョングク君おまたせ』



あれから私はジョングク君にLINEをして、なんとなく話を続けて、ご飯に行く約束をした。

平日は大学とは違って授業がすべてみっちり入っているし、バイトもあったため予定が合ったのが、土曜日のお昼どき。



駅の南口で待ち合わせをして、ジョングク君に声をかけた。


全身黒だけど、スタイルがいいからか顔がいいからか、不思議と超お洒落上級者みたいになってて少し面白い。


こちらを見たジョングク君は私を見て少し微笑んだ。この前は全然笑ってなんかなかったのに。



『会うのは久しぶりだね』

「そーだね、でもLINEしてたからそんなに久々感ないや」


意外と、話すじゃん。
びっくり。
今日何話そうかな、なんて考えてきてたのに。


『あはは確かに！じゃ、行こっか』

「ん、どこ行く？」

『ああそういえば決めてなかったね』

「うん、何食べよっか？」

『ジョングク君好きな食べ物は？』

「……………………肉？」

『うん、私も肉は好きだけどさあ、流石にお昼からは重たいかな(笑)』

「おれも昼から焼肉とかは無理かも」

『でしょ？私近くのランチ検索してみる』



意外とジョングク君とは話の波長が合うみたいだ。
この前は変な人だなんて思っていたけれど、多分ああいう場が苦手だったのね、きっと。



それに、もしかして、
例の先輩を忘れようとして、今日来てくれたのかもしれない。
わからないけど、
頑張ってみようかなって思った。





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