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そう言ったのはグクではなく
わたしとグクの目の前に現れたひと。
『……ジェグォン。』
ボサボサの髪の毛に、黒のジャージ。
思わず、グクの手を握った手にすこし力が入った。
「待ちくたびれたわ」
ニヤニヤしながら近づいてくる元カレ。
「A、だれ？」
私とジェグォンの顔を交互に見て、状況が掴めていない様子のグク。
『あ、その、』
「……え？もしかして第二の彼氏？」
ズルッ。
いまボケるシチュエーションじゃないでしょう？
「へー、マジで彼氏出来たんだ(笑)」
『……だから、言ってたでしょう』
「ねー彼氏くん？こいつとほんとに付き合ってんの？(笑)」
「…………あ、はい、そーですけど」
不思議そうに答えるグク。
『だから、もう、そういうのやめて』
『家には来ないで。あと学校にも来ないで欲しいし、私の目の前に出てこないで。』
「…………なんでお前はおれのことがすきなのに、彼氏なんか作るんだよ！」
いきなり、キレだしたジェグォン。
すこしびくついてしまう。
だめ。わたし。
ビビったら負け。
『……好きじゃない』
『きみのことなんか一度も好きだって思ったこと、ないから』
ジェグォンの目をまっすぐ見てそう言った。
こわい。そんな思いは隠して。
そんなとき、空気が読めないグクのスマホの着信音が鳴り出した。
RRRR
グクは、スマホの画面を見るなり「……ごめん、出てもいい？」って言った。
普通この状況で出るか、ばかやろう。
「……もしもし」
「え、いまですか？今はちょっと……」
「や、違うんですけど……あとでかけ直してもいいですか？」
「ちょっと待ってください！だめですからそんなの！」
何やら電話の相手と揉めている様子のグク。
「なあA、お前の彼氏ほんとにお前のこと好きなの？あれで」
ジェグォンが、また笑いながら言った。
そんなの。
そんなの、わたしが一番知ってるよ。
「あとで行くから、ちょっとだけ待ってて先輩」
ほら、やっぱりニセモノだった。
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月野(プロフ) - ふゆさん» ありがとうございます。ドキドキハラハラ四角関係？みたいなのとはすこし違いますが、楽しんでいただけたら嬉しいです(^_^) (2018年11月17日 12時) (
レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ - テテくんの登場にドキドキです。続き楽しみにしています！ (2018年11月10日 14時) (レス) id: 8d7e35afef (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - 里珠さん» 読んでくださりありがとうございます！続き書くの遅くて申し訳ないです…できるだけ頑張ります〜！ (2018年10月23日 16時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - もぐらさん» 読んでくださりありがとうございます！映画やドラマだなんて恐れ多いですがとても嬉しいです。また更新頑張ります！ (2018年10月23日 16時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - (名前)レンさん» いつもコメントありがとうございます！また更新頑張りたいとおもいます(^_^) (2018年10月23日 16時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月野
| 作成日時：2018年3月23日 20時
