旦那のハートを取り戻せ 番外編

５話 ページ5

．



「もう！」





子供の事で大喧嘩するのはこれで２回目だ。






1回目はスンシが階段から転んで大怪我をしちゃった時、






何でちゃんと見てなかったんだ。って、




見てたんだけどね…(笑)うっかり。







子供の事になると本当に真剣に考えてくれる。





だから、
お父さんの立場になって考えて見ればテヒョンさんの気持ちもわかるんだけど…






あんな頑固に言ってちゃ娘がうんざりする気持ちの方がよく分かるんだよね…








「おしっ、クヨクヨしてらんない！


片付けよ。」






そう思い振り返ると若干泣いてる娘。







S「ママ…」





「どうしたのスンシ〜、」






慌ててかけよる





S「喧嘩してるみたいだから


ごめんね 私の事でしょ？」





「何言ってるの

パパとの喧嘩はいつもでしょ(笑)」








そう言うと、そうかも。とクスッと笑う。





良かった…





「あ、それよりもっと詳しく教えてよ」





S「え？」





「告白されたんでしょ〜？？


聞かなきゃ(笑)」







娘をソファに座らせ早速質問攻め





「ねえ、ママの知ってる子？？



参観日とかで 見た事ないかな！？」






S「んー、どうかな…(笑)



隣の席の子なんだけどね、皆と違って私を見てくれてるって気がするの！」





ん？？


「皆と違ってって？どういう事？？」





S「あー、、ずっと黙ってたんだけど、


ママにだから話すけど、

私、本当の友達多分いないの！」






内容とは裏腹に明るくそう言ったスンシ。





「え？？

スンシには友達沢山いるでしょ？


この前だって色んな子うちに来てたじゃない」






S「パパなの。

全部パパ。



…私じゃなくてパパ…」






さっきとは違い一気に暗い表情になる





テヒョンさん？



何がテヒョンさん？




「スンシ、？」





S「あのね、確かに友達って呼べる子はいるよ。



だけどね、きっかけは全部パパで、



小さい時はそうでもなかったんだけど小4くらいから皆に



スンシムちゃんのパパってアイドルなの？


とか



私 バンタンすき！とか。



新しく友達になった子は皆、私と友達になれば、仲良くなればパパに会えるんじゃないかって、



だけど、あの人は違うくて、パパの事なんて知らなくて普通に私を好きになってくれて…



それで、嬉しくて…」





ずっと気付けなかった自分が情けなくなる。





この子もきっと辛かったはず




そう思うと自然と涙が零れ落ちた

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