彼女さん。頑張ってるよ ページ2
｢あー。疲れたあ｣
私は今、運動会練習に取り組んでいる
校庭でやってるんだけどほんとに大変
3年女子は毎年、ダンスを踊るんだけど
私は今、ダンスの指導をしている。
｢ストップ。今の部分は、ダンスパートで別れて掛け合いのような感じだから、それをイメージしてもっかいやってみよう！｣
｢はい！｣
｢じゃあ15分休憩｣
私がそーゆうとみんなは一斉に日陰へと走る
私も日陰にあるベンチへ行く。
｢あ、こう君だ。｣
3年女子の隣で2年生が学年対抗リレー
の練習をしていた。
こう君、学級対抗も出るんだよね！
私の彼氏は足が速い
｢ムフフ｣
｢こはる先輩きもちわるーい｣
｢へ？！あ、こうくん！｣
今の顔みられた？！
｢こはる先輩、ダンス上手いですねー｣(棒)
｢思ってないこと言わないー。笑｣
｢ほんとですよー。｣
こうくん…距離ちかい…。///
｢あれ、先輩。顔赤いですよ？｣
そんなの。
こうくんのせいだよ。
｢バカ｣
｢……いきなり？笑｣
｢こうくん、バカ｣
｢こはる先輩に言われても、あんまり傷つかないですね。笑｣
｢なんでよーー｣
｢んー。先輩の方がバカだから？笑｣
うわあうわあ。てっきり可愛いからとか
言うと思った。
うわあうわあ。
｢こうくん…きらい…｣
｢笑。思ってないくせに笑｣
｢んぅ。｣
｢先輩、俺休憩おわるんでいきますね。｣
あ、だめだめ。嫌いなんて嘘
｢こうくん！｣
私がそう呼ぶと、ニコニコと振り返る
その笑顔があまりにも綺麗で、
かっこよくて
｢こはるせんぱーい？笑｣
思考停止してしまった
｢あ、ごめん｣
｢笑笑。で、なんですか笑｣
｢嫌いじゃないよ｣
すき
なんて、簡単に言えず
可愛げのない言葉になってしまった。
｢嫌いじゃないって他にはないの｣
｢…好きだよバカ｣
頑張った頑張った。伊藤こはるお疲れ様
｢ふふ…先輩、かわい｣
か、かわいい？！
｢そんなこと、ない｣
｢先輩、俺は、先輩が思ってる以上に好きですよ｣
そう言い、こうくんは頭をぽんぽんして
走っていった
｢こうくん、ずるい｣
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作者名：こはる | 作成日時：2018年7月23日 5時
