悪役のヒロイン

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意味がわからない。
来年の6周年ライブの話だと思った。
けれど。いつもと表情は違う。
目を合わせてくれてどこか泣き出しそうだ。
俺らはAの目をしっかり見つめた。
しかしAの説明にみんな引っかかった

"私はほっておいてください"

そんなのできない。 いくら自分の身を守るからと言ってマネージャーを捨てない。
いやAを捨てれない

おかしい。みんな思っただろう。


Aはそれでも俺らの話は聞かない。


俺らは外に呼び出されてしまったが


ドア越しに見たAは


泣いていたように見えた。


過呼吸で涙が止まらず膝をつけて
地面を叩いているように俺は見えた。





俺は それを 見すごさなかった。




ずっと一緒に頑張ってきたマネージャーの
苦しい顔を 久しぶりに見た。


Aは昔はすぐ泣いて こっちにきた


安心してしまったのか
打ち合わせはスムーズにいった


NJ「それではありがとうございました」


俺はみんなよりも先に帰った。


Aは片付けをしていた。
目は晴れていない。 いつもの表情で
ただ手を動かしている


あれは目がおかしかったのか？

そうだと思い込もう。


Aは俺達と話をしたせいか

顔が少し緩やかな気がする。


久しぶりに話そうか。
目を合わせて。手を握って。


いつもみたいに俺達につっこんでくれるかな？


俺もAみたいに頑張らないと。


いきなりハグしても殴ってくれなくなっちゃった。


やめてください 本気の顔で言われるだけ。


焦りが混じっているその顔を
もう見たくなかったから。


俺。 不安






最年長として 守れなくて。 助けれなくて



ごめん。

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