水曜定休【BTSビルディング】５

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え・・・


すぐに離れていったけれど
・・唇に触れたその感触

唇・・・だった・・？
目を閉じてたから・・分からない

でも・・


私が薄っすら
目を開けて見たときには
・・彼は、こちらに背を向けて

床に寝っ転がってる姿で・・

床で寝るなんて
身体痛いよ、って・・
言ってあげなきゃいけないとこなのに

つい今しがたの出来事に
・・声も出せないほど

・・・心臓がバクバクしてた

勘違いかもしれない・・
唇だと思ったけど・・まさかって・・


なのに・・


・

・


JM「怒ってますか・・？」

「え・・」

JM「・・無断で、キスした事」


ｼﾞﾐﾝくんのその言葉に
昨夜の出来事が・・
・・勘違いじゃなかったんだって・・

また、バクバクと心臓を
打ち付ける・・


JM「寝込みを襲ったのは
本当、最低だと思ってます
・・けど・・」


未だ変わらない信号から
・・視線を私に移すと・・


JM「・・・謝りません」

「・・・っ」

JM「だって・・謝ったら、Aさんに
キスしかった気持ちまで
否定してるみたいだから」

「えっ・・と・・」


えっと・・ｼﾞﾐﾝくんは
・・・私に・・・キス、したかったって事？


JM「はぁ、まだ
信号待ちだったら・・
・・キス、しちゃうのにな・・・」

「はいっ？！」


ｼﾞﾐﾝくんは、前を向いて
静かに、車を走らせながら

私のリアクションに
ふふふって、笑う

・・ちょっと悪戯っ子な顔は
あざといくらい、可愛いけど・・


JM「デートプラン・・・練り直します」

「デートプラン・・」


チラッとだけ、こちらに
・・視線を送った後・・


JM「だから・・今度こそ、とことん
付き合ってくださいね・・・最後まで」


そう言った彼の横顔は
・・可愛さの影もなく

・・・何か、意味と艶をはらんだ
・・男の顔だった

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