花樣年華~運命に逆らえ~

当てはまる ページ10

Aside



こんなことって有り得るの？



未来の自分から、手紙が届くなんて。



でも、絶対にこの手紙は私が書いたに違いない。



だって、私の字の書き方と全く一緒なんだもん。



私は、他の人の字に比べるとすごく独特なんだ。



小学校の時とかも私がノートに名前を書き忘れた時だって、



友達は一瞬で私のだって分かってたし。



未来でも字は変わらないんだね(笑)



それは、置いといて



"あなたが消えても…"



っていうところは分かるよ、



多分、私は近いうちにあの能力を使うことになる。



あの能力を使うと、引き換えに私はこの世から消える。



最初から存在しない者になる。



でも、なんでこの能力を使うことになるんだろう。



何か、大切なものが消えちゃうのかな？



例えば、ジンオッパ達とか？



ダメだ、変なこと考えちゃダメ。



そういえば、私、知ってるんだ。



ジンオッパが、守り抜かないとって言ったの。



あの時は、知らないふりしたけど、私が耳良いから聞こえたんだよね。



それに、外から帰って来た時ユリが1枚しか残ってないのに気づいて、



泣きそうになってたのもね。



あれは、ジンオッパ以外のオッパ達と私ってことでしょ？



１枚だけ残ってたのは、多分、私の分。



オッパ達の身に何かが起こったんだよ。



私の推理力が凄いって？



そりゃあそうだよ。



私の親は、2人とも名探偵だったんだもん。



その影響かな？



……………………………………………………………
ジンオッパ安心して、私も皆を守る。



独りで抱えこまないで。



直接言わないと意味ないか…



よし、夜に言おう。



私の能力のことも。



もう少しだけ、独りで皆を守って。

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