花樣年華~運命に逆らえ~

#6 MAMA ー母ー ページ42

HS side






僕は、精神病院にいる。
最初は、ジミンのフロアと同じでまだそこまで酷い人じゃないところにいた。




でも、今では、ジミンがいるフロアから結構離れたフロアにいる。
隔離されて……





今は、ただ目をつぶってボーっとしてるかな…
ジミンに会いたいな。



みんなにも、会いたい………
もう、会えないのかな？







医師が扉に付いている小さな窓を開け、ホソクを見る。


カルテには、








・臆病で怒りっぽい。
・非論理的。発育遅延。









診断名: ミョンヒハウゼン症候群

周りからの同情や関心を引こうと仮病を使ったりする精神病。








と書かれていた。






HS「はぁ…」

ホソクが起き上がる。


その目は、虚だった…






HS「もう、そろそろかな…」


一時まで、後3秒。









2…





1…





0…









一時ぴったりに秒針が合わさる。

それと、同時に大量の薬が投入されていく。




ホソクは、その一粒を取り飲み込んだ。


その瞬間…





HS「あぁぁぁ！！！」


壁を思いっきり叩いた。



ホソクの瞳には、壁一面に絵具が飛び散ったようにな
っている。

薬を手に取り床に投げつけた。





HS「なんで、僕はこうなったんだよ！くそっ……………」





ホソクは、いきなり視界が暗くなった。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ホソクは、起き上がる。




HS「なんか、いつもより楽になった…なんでだろう。」




扉の色んな隙間から光が差し込む…








ホソクは、立ち上がり扉に近づいた。




ガチャ…

扉が開いた。



HS「え？ドアが開くなんて……！？外の景色が違う…」







ホソクの目の前には一つの絵画がかけられている。
暗い雰囲気の森が広がっている絵画。





すると、ホソクは自身の服のポケットから、昔からよく食べていたお菓子を取り出し、




一口食べた。









HS「あぁ…ここは、あの世か…ﾌﾌｯ…









ジミナごめん…僕は、先に逝っちゃった…



ジミナは、絶対に死なないでよ…」








ホソクは、絵画から視線を離し、左の道を歩み始めた…









ホソクが歩み始めると、さっき見ていた絵画に母親が小さな子を抱っこする絵が浮かび上がってきていた。

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