花樣年華~運命に逆らえ~

#5 REFLECTION ー反射ー ページ41

NJ side






テヒョンが捕まってから、俺は自分の部屋に居た。




そう言えば、ジョングクから何か届いてたっけ…


ナムジュンが封筒を開けると、鷹の絵が入っていた。









NJ「ん？どうして、こんなもの………」



疑問が出てきたナムジュンだったが、
何故か、この鷹の絵から目を離せない。







NJ「腕にでも掘って、この絵は燃やすか…」



ナムジュンの腕には、鷹が描かれていく。

何かに取り憑かれたかのように必死で。



…………………………………………………



腕に、鷹が描き終わるとジョングクから届いた鷹の絵を燃やした。



ナムジュンは、黙って燃えていく鷹の絵を見つめていた。
全てが、燃える前に水にその絵を入れた。









.









そして、その水を飲んだ。
一体何をしているのだろうが…




ナムジュンは、水を一口飲むと眠ってしまった。






〜夢の中〜


ナムジュンは、全体に鏡が置かれている部屋にいた。




ふと、すぐ隣にある鏡を見ると、









"生きなきゃ"


と書かれていた。
その文字は、自分の字にそっくりだった……





バリーン！！！！！

いきなり一枚の鏡が割れた。



NJ「っ………」


ナムジュンが耳を塞ぐ。


ドンドン鏡は割れていく。
やがて、全部が割れた頃………





プルルル……プルルル…


どこからか、電話の音がきこえた。



それに、気づいたナムジュンは急いで部屋から飛び出した。







NJ「あ、あれはテヒョンからだ…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

TH『ヒョン、僕もしかしたらヒョンに電話かけるかもしれません』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




公衆電話からの電話だった。
だが、公衆電話には大量に鎖が巻きついていた。





NJ「くそ！…………」



鎖を剥がそうとするが取れることはなかった。



その場でナムジュンは崩れ落ちた……




公衆電話の扉に…









“LIAR(嘘つき)"と書かれていた…





現実世界でも、ナムジュンの部屋には電話の音が鳴り響いていた。

#6 MAMA ー母ー→←#4 FIRST LOVE ー初恋ー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す