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「はーい！じゃあ一通り役柄も決まったので、残りの人達は裏方担当のどれかを担って下さい」
そんなリーダーの言葉が聞こえてきて、漸くぼーっとしていた視界からしっかりと黒板の文字を読めるまで意識が戻った。
「Aは何するの？」
「え……？」
横に居たテテがいつもの顔でわたしに聞いてくる。
テテはミンジと一緒にシンデレラと王子様をやることをどう思っているのだろう。この表情からは何も分からない。
喜んでいるわけでは無さそうだけど、別に嫌ではないみたいだし。むしろ決まったからにはしっかりやろうって感じなのかな。
テテが嫌がってくれれば良かったのに、なんて。そんなことを思ってしまう。
「A、衣装担当やれば？」
「衣装担当？」
わたしの心情なんて知らないテテは、やっぱりいつものように楽しそうな顔でわたしに提案してくる。
「だってA家庭部だし」
「家庭部だけど、あまり裁縫とかはやらないけど」
「でも俺の衣装作ってくれるってことでしょ？」
「テテの……」
「そう！王子の！格好いいの作ってよ」
なんて楽しそうな笑顔で言われてしまったら、頷く以外のことはできなくて。しかもテテがわたしが作るの望んでいるなんて思ってしまえば、それ以外の選択肢はないと思う。
「じゃあ……衣装担当になろうかな」
「いひひ！Aが作ってくれるの楽しみ」
本当にそうなんだろうなって思えるほどの笑顔だから。わたしの大好きな口を四角くして笑う様子に漸くわたしも笑えた気がした。
本当に単純で。テテにそう言われたら、なんだかやる気まで出てきてしまって。裏方の役割はどれもそれなりに人数が必要だからスムーズに決まり、わたしはちゃんと衣装担当になれた。
もう頭はテテの衣装をどんなのにしようかなってことで頭がいっぱいで。テテは格好いいし、高等部に上がって身長もどんどん伸びてきたから手足も長いし、きっとどんなのだって似合うと思うけれど。
でもせっかくテテが言ってくれたんだから、しっかりとしたものを作りたいし、テテに合った、テテの魅力を引き出す格好いい衣装を作りたいなって思った。
その時はテテの衣装を作れるっていうことで頭がいっぱいで、衣装担当になったからにはミンジのシンデレラの衣装、つまりドレスも作らないといけないということまでは頭が回らなかったのだけれど。
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藍(プロフ) - みき(マルクル)さん» いやー本当に！テテの鈍さにやきもきしますね！（書いてるのわたし）その間にユンギ先輩がまた動き出しちゃいました笑 さてさてどうなるんでしょうか。7章公開しましたのでお楽しみ下さい〜 (2020年11月21日 15時) (
レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
みき(マルクル)(プロフ) - テテ！もー鈍感すぎ！ヒロインちゃんの気持ちわかってなさそうでモヤモヤします〜もう！ミンジちゃんみたいに、害のなさそうな子が一番危ないんですよ〜！涙 ユンギさんやグクにリードされて、ちょっとくらい焦って欲しいです。涙 (2020年11月21日 8時) (レス) id: e01596ba5d (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - あいづちさん» そんなそんな！ナンバーワンなんて！！ありがとうございます！感激しております。わたしの心配までありがとうございます。引き続き頑張ります！あいづち様も体調にお気を付けくださいね (2020年11月17日 17時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - めるたさん» このシンデレラがどうなっていくのか…まだまだ学祭の準備は始まったばっかりですので見守っていて下さい。そして暫くは夏休みを楽しみましょう。ユンギ先輩も動きますので笑 (2020年11月17日 17時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - スヨンさん» 読んで下さってありがとうございます！本当にそれな！です。テテには頑張ってもらいつつ、ユンギ先輩や他のメンバーにも惑わされ続けたいですね笑 引き続き頑張りますのでよろしくお願いしますね (2020年11月17日 17時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2020年10月18日 13時
