・-・-・-・-・ ページ13
.
「A先輩分かりやす過ぎ。あのテヒョン先輩の隣いる人、なんかあるんですか？」
「……いや、ただ最近突然仲良くなったから」
「ふーん……でも俺には先輩の方がテヒョン先輩と中良さそうに見えますよ」
「ありがとう……」
別にテテの事を好きっていうのは隠してはいないけれど。それでもユンギ先輩やホソク先輩だってすぐに気付いてしまったし、ジョングクくんだってそうだから相当わたしは分かりやすいのかな。だったらなんてテテが気付かないんだって思うけれど。
別にそれだけなら良かったけれど。でもやっぱりミンジの存在はわたしには恐怖しかなくて。だかといってそれを他の人には言えない。そもそも今はミンジはテテの事クラスメイトで同じバスケ部くらいにしか思ってないと思うし。そう信じたいだけかもしれないけど。でも少なくともテテは何とも思ってない。だから邪魔者扱いなんてできないのだ。
「行かないですか？A先輩試合終わってからテヒョン先輩に会ってないですよね？」
「そう、だね……でも楽しそうにしてるから」
「ふーん。俺はすぐにA先輩が近くに居るって気付いたのに。テヒョン先輩って馬鹿ですね」
「え……？」
「俺にとってはそっちの方が都合がいいですけど」
「ジョングクくん？」
「何でもありません！じゃあ気を付けて帰って下さいね。そしてまたお菓子待ってますから！」
「あ、うん。ジョングクくんもお疲れ様。ゆっくり休んで」
「今日だけはもう練習ないですけど、明日からまた練習ですよ。なんせ全国進出ですからね」
「そうだったね。全国も頑張って」
そう言って手を振ればその手にジョングクくんが自分の掌を重ねてきた。その大きな手にびっくりしたけれど、そのままぎゅっと握りしめられて更に驚いて何も言えなくなってしまった。
「頑張ります。A先輩が応援してくれるし」
今までのおちゃらけた雰囲気とは一変して、真剣な顔をしてそんな事を言うから思わずわたしもじっとジョングクくんの事を見てしまった。でもそのまま彼は何も言わなくて、手も離されてしまった。
今度こそお別れだと今度はジョングクくんが手を振ったので、わたしも同じように振り返して踵を返した。
何だったんだろう……？
考えてても分からなかったけど、全国でも勝ち進んでいくっていう決意表明だったのかな？
結局その日はテテとは会わなかった。どうしてもミンジとの姿が思い起こされて会う気にならなかったのだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 945人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藍(プロフ) - みき(マルクル)さん» いやー本当に！テテの鈍さにやきもきしますね！（書いてるのわたし）その間にユンギ先輩がまた動き出しちゃいました笑 さてさてどうなるんでしょうか。7章公開しましたのでお楽しみ下さい〜 (2020年11月21日 15時) (
レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
みき(マルクル)(プロフ) - テテ！もー鈍感すぎ！ヒロインちゃんの気持ちわかってなさそうでモヤモヤします〜もう！ミンジちゃんみたいに、害のなさそうな子が一番危ないんですよ〜！涙 ユンギさんやグクにリードされて、ちょっとくらい焦って欲しいです。涙 (2020年11月21日 8時) (レス) id: e01596ba5d (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - あいづちさん» そんなそんな！ナンバーワンなんて！！ありがとうございます！感激しております。わたしの心配までありがとうございます。引き続き頑張ります！あいづち様も体調にお気を付けくださいね (2020年11月17日 17時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - めるたさん» このシンデレラがどうなっていくのか…まだまだ学祭の準備は始まったばっかりですので見守っていて下さい。そして暫くは夏休みを楽しみましょう。ユンギ先輩も動きますので笑 (2020年11月17日 17時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - スヨンさん» 読んで下さってありがとうございます！本当にそれな！です。テテには頑張ってもらいつつ、ユンギ先輩や他のメンバーにも惑わされ続けたいですね笑 引き続き頑張りますのでよろしくお願いしますね (2020年11月17日 17時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：藍
| 作成日時：2020年10月18日 13時
