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「わっ！夕日がよく見えるよ〜」
「本当だ〜」
「Aこっちおいでよ」
「え、バランス悪くならない？」
「大丈夫でしょ」
閉園間近になり、話していた通り最後になる乗り物は観覧車になった。
どんどん上昇していくゴンドラに合わせて、見えてくる景色が増えてきて。夕暮れ時だから、朱く綺麗に染まる街並みを見てテテは楽しそうにしていた。
わたしの方からも十分見えるのに。テテは腕を掴んで自分の方へ来させようとする。バランス悪くなってゴンドラが揺れてしまうことよりも、またテテとの距離が近くなることの方が気になってしまう。
でもテテは外の景色に夢中で、窓に鼻を擦り付ける勢いで覗き込んでいた。そんな子どもっぽい様子に安心しながら、そっとテテの横に腰を下ろして自分も視線を外へと向ける。
「今日楽しかったね〜久々に1日遊び倒した！」
「そうだね。乗りたい物には全部乗れたし満足」
「やっぱりAと来て良かった〜乗りたい物一緒だし、一緒にいて退屈しないし」
「わたしもだよ。テテと一緒だと楽しい」
そんな嬉しいこと言われるとは思わなかったから。嬉しくて涙が出そうになる。
別にこの遊園地の観覧車になにかジンクスがあるとかではない。でもやっぱりこんな素敵な景色を見ながら、誰にも邪魔されない2人だけの空間に居るわけだから。少し期待してしまう。
この小さなゴンドラの中で何か起きるのではないかって。1週回った後には、テテへの想いが結ばれているのではないかって。
「てて……」
「次はどこに行こうね？まだ夏休み残ってるし」
「うん……」
わたしの気持ちなんて知らないテテは、1人わたしがどきどきと緊張していることも知らず次の話をする。テテとの次があることは嬉しいけれど、わたしは今何か変化が欲しいなって思う。
「暑いからな〜やっぱりプールとか海行きたいな。A水着ないんだっけ？」
「うん……行くなら買わないと」
「スアもそんなこと言ってたよね〜俺やジミンは男だからなんでもいいんだけどさ。女の子はやっぱりいろいろ考えて買いたいよね」
「そうだね……4人で遊びに行くの？」
「次はみんなでどこか行きたくない？あ、花火とかもいいな〜今年の花火大会は部活で行けなかったし」
「うん……」
4人で、か。
やっぱりテテは、わたしとだけより4人でわいわいしている方がいい？わたしといると楽だし、楽しいけれど、それは女として見られてないってことなのかな。
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藍(プロフ) - ハクさん» 漸く、ジョングク登場です！お待たせしました。本当にこんな青春が転がってればいいんですが…願望詰め込みまくりなので、一緒にお楽しみ頂ければと思います (2020年7月12日 1時) (
レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - とうとうダークホース、ジョングク氏が…(о´∀`о)こんな高校生活を送りたかったなぁ…と思いつつ、楽しく読ませてもらってます！ (2020年7月7日 22時) (レス) id: 389cfa35f8 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ぷにさん» はじめまして。嬉しいお言葉ありがとうございます！なかなかお話進みませんが、ゆっくり更新頑張っていきますのでよろしくお願いしますね (2020年7月1日 0時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
ぷに(プロフ) - はじめまして、こちらのお話しとてもすきでいつも楽しみにしてます(●´▽`●)これからも更新頑張ってください！ (2020年6月27日 16時) (レス) id: ebba50b01d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2020年6月16日 20時
