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そんなにお弁当作って欲しいのかな？って思うけれど、今より早く起きるのは不可能に近い。
テテもお弁当持ってくることは稀だから、作ってあげれば確かにアピールにはなるかもしれないけれど……
「お、真剣に悩んでる？」
「……ユンギ先輩揶揄ってますよね」
「いんや？結構本気だけど」
もう！ユンギ先輩さっきからなに！
口調は冗談に思えるのに、表情とかは真剣でやっぱり本気なのかなって思っちゃうし。惑わされてばかりで意味が分からない。
でも先輩はそんなわたしを見て楽しんでるだけで、それ以上は何も言ってこない。本当になんなの！
「そんな不貞腐れるなって。もうそろそろ売り子すんだろ？そんな顔だと売れねぇぞ」
ぎゅって頬っぺたつまみながら言われるから、ぺしと先輩の手を叩く。
「ユンギ先輩がこんな顔にさせるんですよ！」
「笑ってればいいんだよ。お前の笑顔は他の奴らも笑うから。俺も安心する」
まだ頬っぺたつままれたままだけれど、痛みとか感じる間も無く顔が熱くなるのが分かった。
「いちいち照れんなよ。忙しいやつだな」
「もー！おしまい！この話おしまいです！わたし売り子してきます！」
「おー頑張れよ〜」
つまんでた手は離されて、2、3度赤くなってるだろう頬を指の腹で撫でられた。そういう1つ1つの行動にいちいちどきどきしてしまう自分が嫌になる。
誤魔化すように勢いよく立ち上がってユンギ先輩に手を振れば、同じようにひらひら振って見送ってくれた。
わたしばかりどきどきして慌てて。ユンギ先輩は至って普通で。本当に揶揄われてるだけなのかもしれない。
もう考えるのはやめよ、と部活の先輩と交代してエプロンをつけて、売り子を始めた。
**
「すみません！」
大きな声で呼ばれて、わたしだけじゃなくて一緒に売り子をしていた先輩達もびくりと身体を震わせた。
でも1番近くに居たのはわたしだから、その元気のいい声に応えれば。
「あの！全種類欲しいんですけど、大丈夫ですか？」
「へ？」
「やっぱりだめですか？」
男の子が言った言葉がすぐに理解できなくて、間抜けな返事をすれば、捨てられた子犬みたいな顔をするから申し訳なくなる。
「えっと……、だめではないですけど……」
「本当ですか？」
「はい……あの、セルフサービスなのでその籠に欲しいだけ入れて下さい」
わたしの言葉にすぐにぱーっと明るくなって笑顔になるから苦笑が漏れた。
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藍(プロフ) - ハクさん» 漸く、ジョングク登場です！お待たせしました。本当にこんな青春が転がってればいいんですが…願望詰め込みまくりなので、一緒にお楽しみ頂ければと思います (2020年7月12日 1時) (
レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - とうとうダークホース、ジョングク氏が…(о´∀`о)こんな高校生活を送りたかったなぁ…と思いつつ、楽しく読ませてもらってます！ (2020年7月7日 22時) (レス) id: 389cfa35f8 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ぷにさん» はじめまして。嬉しいお言葉ありがとうございます！なかなかお話進みませんが、ゆっくり更新頑張っていきますのでよろしくお願いしますね (2020年7月1日 0時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
ぷに(プロフ) - はじめまして、こちらのお話しとてもすきでいつも楽しみにしてます(●´▽`●)これからも更新頑張ってください！ (2020年6月27日 16時) (レス) id: ebba50b01d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2020年6月16日 20時
