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「お次の方どうぞ〜」
「はーい」
「お前かよ」
「えへへ、ユンギ先輩に挑みに来ました！」
あっという間に自分の番が回ってきた。並んでいる間もずっとユンギ先輩を見ていたけれど、今のところ負けなし。相変わらずフォームは綺麗だし、一瞬の隙もなくて完璧だった。
「女子がここに並ぶことないから注目の的だな」
「え、そうなんですか。もとバスケ部だし、ちょっとユンギ先輩と対決してみたいなあって思って」
「女子だからハンデはあるんだよ。少し前から投げれる」
「それは有り難いですね」
いつもの練習の時や、試合の時と違ってユンギ先輩はユニフォームに着替えてはいるが雰囲気は緩くて。でも頭のバンダナが似合っていて、格好いい。そういう格好も似合うんだなあなんて新しい発見。
「おーやるじゃん」
「元！バスケ部なんで」
始まったフリースロー対決。
久しぶりに触るバスケットボールはなんだか大きく感じた。
それでも手に馴染ませるように軽くバウンドさせて、狙いを定めて丁寧に投げれば綺麗な弧を描いてバックボードに当たってそのままゴールをすり抜けた。
久しぶりにするわりには上出来だと思う。
もちろん次に投げたユンギ先輩も失敗なんてすることなく、綺麗に決まる。その次のわたしも間隔を開けずにすぐに投げれば、同じように決まる。
「油断してると負けそうだな」
「またまた。そんなこと思ってもいないくせに」
「でもなかなかやるじゃん。正直驚いた。ここまでノーミスなんて」
「自分でも驚いてます。まだ元バスケ部って名乗っていいみたいです」
そう何度か繰り返していけば、わたしもユンギ先輩も一度も外すことなく、とうとう最後のフリースローになった。
上級レベルで、しかも女子がバスケ部と互角にやり合っているということでギャラリーがざわついているのが分かった。
あんまり注目されてしまうと緊張してしまうのでやめて欲しい。
ちらっとユンギ先輩を見れば楽しそうにしていて、周りの人達のことは気にしていないみたい。
その楽しそうな顔を見れただけでも良かったかもしれない。わたし相手でもユンギ先輩を満足させられたということだから。
そう思えば、緊張しかけていた心も落ち着いて。そのまま一拍置いてボールを投げる。
今まで同じように綺麗な弧を描いて、そのままゴールに吸い込まれていった。
「やった！これで同点以上ですね！」
ユンギ先輩相手にここまで戦えた自分が凄い！
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藍(プロフ) - ハクさん» 漸く、ジョングク登場です！お待たせしました。本当にこんな青春が転がってればいいんですが…願望詰め込みまくりなので、一緒にお楽しみ頂ければと思います (2020年7月12日 1時) (
レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - とうとうダークホース、ジョングク氏が…(о´∀`о)こんな高校生活を送りたかったなぁ…と思いつつ、楽しく読ませてもらってます！ (2020年7月7日 22時) (レス) id: 389cfa35f8 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ぷにさん» はじめまして。嬉しいお言葉ありがとうございます！なかなかお話進みませんが、ゆっくり更新頑張っていきますのでよろしくお願いしますね (2020年7月1日 0時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
ぷに(プロフ) - はじめまして、こちらのお話しとてもすきでいつも楽しみにしてます(●´▽`●)これからも更新頑張ってください！ (2020年6月27日 16時) (レス) id: ebba50b01d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2020年6月16日 20時
