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「てて」
「ん？」
「最初のジェットコースター乗ったら、ここでホットドッグ買っていい？」
「いいけど、そんなのでいいの？Aならこっちの限定品のが食べたいんじゃない？」
「あーうん……」
確かに惹かれるのはそっちだけど……でもお腹空いてるからすぐに食べたいし。効率良く回るためにはジェットコースター近くのワゴンで売ってる物の方がいいと思うから。
「お腹空いてる？」
「え？」
「実は俺もなんだよね〜朝早かったからもう空いちゃった。どうせならさ、次行くときにこっち通って、このトルネードポテトとかビッグ肉串とか食べない？」
「……けっこうがっつり行くね」
「だってお腹空いてるから〜」
本当にテテもお腹空いてるのか、わたしに合わせてくれたのか分からないけれど。そんなさりげない優しさが嬉しくて、口が緩む。
「あ！門開くみたい」
「A、手貸して。俺突っ走るから絶対に離れないでね」
「うん！」
差し出した手をぎゅっと握られるから、わたしもしっかりと握り返す。これからスタートする遊園地での楽しみに対するわくわくよりも、テテの優しさとテテへの愛おしさでどきどきふわふわして、それだけでもう満足だった。
**
「やっば〜めっちゃ濡れた！！」
「こんなに濡れたの初めてかも！」
「あの位置が1番濡れるのかもね。でもめっちゃ気持ちよかった」
「暑いしちょうどいいね」
「服乾かすために空中ブランコ乗りに行こうよ」
「いいね！」
わたしとテテはウォータースライダーに乗って頭からしっかり濡れた。ぶるぶると頭を振るテテは犬みたいで笑ってしまう。
でもあっつい夏の日。濡れた服が張り付くのは気持ち悪いけれど、冷たくて気持ちいい感じもあるから悪くなかった。
それだけのことで馬鹿みたいに笑い合って。空中ブランコ乗って気にならないくらいに乾いてきて、凄い凄いってまた無駄に騒ぐ。
そんなくだらなくも充実した時間が楽しかった。
「あ、ターキー空いてる！俺買ってくるから、A次並んでてよ」
「分かった」
「ドリンクコーラーでいい？」
「1つでいいよ。飲み切れないと思うし」
「いひひ、そのつもり！」
楽しそうに笑ってテテはターキーが売ってるワゴンへ駆けて行った。わたしはそれを見送って次のアトラクションの列に並ぶ。
1人で待ってるのは手持ち無沙汰で、持ってきたデジカメを振り返って今日撮った写真を見ていく。
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藍(プロフ) - ハクさん» 漸く、ジョングク登場です！お待たせしました。本当にこんな青春が転がってればいいんですが…願望詰め込みまくりなので、一緒にお楽しみ頂ければと思います (2020年7月12日 1時) (
レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - とうとうダークホース、ジョングク氏が…(о´∀`о)こんな高校生活を送りたかったなぁ…と思いつつ、楽しく読ませてもらってます！ (2020年7月7日 22時) (レス) id: 389cfa35f8 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ぷにさん» はじめまして。嬉しいお言葉ありがとうございます！なかなかお話進みませんが、ゆっくり更新頑張っていきますのでよろしくお願いしますね (2020年7月1日 0時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
ぷに(プロフ) - はじめまして、こちらのお話しとてもすきでいつも楽しみにしてます(●´▽`●)これからも更新頑張ってください！ (2020年6月27日 16時) (レス) id: ebba50b01d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2020年6月16日 20時
