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013.終わってしまった青春 ページ10

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拍手が鳴り響く中、両チームが体育館を後にした。その後に再び流れる表彰式の案内。どうやらコートを片付けしてからみたいだから、わたしはカメラをジミンに預ける。


「わたしちょっと行ってくる。表彰式までの間にテテと話せるかもしれないから」

「はーい、いってらっしゃい」





みんな泣いていた。

当たり前だ。3年生はこれでお終いなんだから。

テテも悔しそうな顔をしていて、今にも泣きそうだった。でも泣いてはいなかった。

そんな表情を見ていたら居ても立っても居られなくなって、観客席から降りて体育館の入口へ向かった。



観客席と違って片付けをしている人、表彰式の準備をする人、勝ったチームを称える人達、負けたチームを慰める人達、そんな彼らを見に来る野次馬と人で溢れていた。

わたしはそんな慌ただしい中、必死に歩き回ってテテを探した。

もしかしたら控室にいるかもしれない。

試合は終わったけれど、チームみんなで話しているかもしれない。

でも1人で泣いてるかもしれないから。

だから時間いっぱいまで探そうと思った。





「テテっ!」

「A……」


なんとかテテを見つけることができて声をかける。

ちょうどトイレから出てきたところで、顔が濡れていたから洗ったのだろう。もしかしたら涙を誤魔化すためかもしれない。


「お疲れさま」

「うん……負けちゃった」

「相手チーム強かったね。でもテテ達もしっかり戦ったよ」

「そう、だけど……でも負けちゃったから」


今にも泣きだしそうな声で話すテテを見ているのが辛くて、わたしが泣いてしまいそうだった。


「てて……」

「俺、せっかく始めから試合に出れたのに。全然点を決められなくて」

「そんなことないよ。あれだけマークされてたってことは、テテが相手チームにとって脅威だったんだよ」

「それでも振り払って得点に繋げれれば良かったのに……ユンギヒョン達は最後だったのに……」


震える声で話すテテの手を思わず掴んだ。


「そんなに自分を責めないで。誰のせいでもないよ。だって100%の力を出し切ったでしょ?今までの練習を怠けてたわけでもないでしょ?」

「うん……」

「テテ、無理しないで。苦しいなら全部吐き出していいんだよ」


そのまま泣くのを耐えて苦しそうにしているのが辛くて。ぎゅっと手を握り締めて、泣いていいんだよという気持ちを込める。

でもテテは首を横に振るだけだった。


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(プロフ) - ringo3さん» お返事遅くなってしまってごめんなさい!まだまだ終わりが見えないお話なので、そう言って下さってほっとしてます。当分終わりませんのでお付き合い下さいませ。そしてユンギ先輩のメイド姿のお話まできました〜可愛いく仕上がってるといいのですが! (2020年6月25日 3時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
ringo3(プロフ) - はじめまして!いつも更新楽しみにしています!めっちゃなっがーいお話読み応えあって大好きです!w最近特にゆんぎがかわいくてしょうがなくてwwwゆんぎのメイド姿に期待してますね〜! (2020年6月20日 22時) (レス) id: 0915cfb15f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みきさん» あっという間の100話でした。ユンギ先輩のメイド話はしっかりと書きますので!!笑 次回からは学祭のお話がメインになりますので、お楽しみ下さいませ! (2020年6月16日 20時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - bonbonsさん» ナムさんが推しだったのですね〜お待たせ致しました!みんな素敵ですか?嬉しいです。彼らと過ごしたい理想の青春を詰め込んだお話になっておりますので、そう仰ってくれるのが本当に嬉しいです。これからもきらきら輝く彼らをお届けできたらと思います!! (2020年6月16日 20時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 100話お疲れ様でした!ユンギのメイドなんて絶対可愛いですよね!このお話も読めるのかなぁと思うと楽しみです! (2020年6月15日 5時) (レス) id: 9241d89c9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月30日 15時

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