012.ハラハラドキドキ ページ6
.
「テテ、決勝進出おめでとう！」
「あ、A〜！」
テテ達は無事に準決勝を勝ち越して、決勝へと進めた。最後までどうなるか分からない試合で冷や冷やしたけれど、しっかりと点を決めていって勝ちを掴み取ったのだ。
「テテめちゃくちゃ活躍してたじゃん！よく考えればわたしテテの公式戦は初めて見るから、魅入っちゃった」
「中学の時はAも試合あったもんね。俺もAの試合見たことないや」
「わたしはいいの。本当に格好良かったよ。ユンギ先輩との連携もちゃんとできてたし」
「でしょ？ヒョンは凄すぎるから、ついていくのに必死だったけれど。毎日毎日お願いして練習付き合ってもらってたんだ〜」
嬉しそうに話すテテにこっちも嬉しくなる。ちゃんと努力した結果だね。本当に凄かった。
「あ、いっぱい写真撮ったからね」
「気付いてたよ。Aの応援の声もちゃんと聞こえてた。声がするから上見たらめっちゃカメラ構えてるから笑っちゃった」
「だってテテが活躍するんだもん。ちゃんと残しておかないとね」
「恥ずかしいけど、ありがとう。また頂戴ね。母さんたちにも見せる」
「任せて！アルバムにしてあげる！」
「それはいいよ」
1試合フルで出て疲れたのか、今日のテテは喋り方がいつも以上にのんびりだった。
そのふわふわした感じが可愛くて、さっきまでコートの中では俊敏で格好いい姿を見せていたのに。本当にいろんな姿を持っていて、ますます惚れてしまう。
「明日も朝早いでしょ？もう休んだ方がいいんじゃない？」
「んーそうなんだけど。なんかうずうずしちゃって」
「興奮してるの？」
「そうかもしれない」
「でもちゃんと身体休めないと。あ、夜ご飯はもう食べた？」
「食べたし、シャワーも浴びたよ」
「じゃあもう寝るだけじゃん」
「A、ちょっとこっち来て」
「ん？」
疲れていることは見て分かるのに、なかなか寝ようとしないテテに不思議に思いながらも、言われた通りに近付く。
そのまま腕を引かれて、テテにぶつかるように倒れ込む。頬がテテの胸元に当たって顔を上げようとしたのに、そのまま背中に腕を回されてテテも後ろに倒れるから、一緒になってベッドに沈んだ。
「て、て……？」
「Aもシャワー浴びたんだね」
「え？あ、うん……」
わたしの頭に鼻先をくっつけて、息を吸っているのが分かる。
「シャンプーの匂いがする。俺、この匂い好きなんだよね」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 700人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藍(プロフ) - ringo3さん» お返事遅くなってしまってごめんなさい！まだまだ終わりが見えないお話なので、そう言って下さってほっとしてます。当分終わりませんのでお付き合い下さいませ。そしてユンギ先輩のメイド姿のお話まできました〜可愛いく仕上がってるといいのですが！ (2020年6月25日 3時) (
レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
ringo3(プロフ) - はじめまして！いつも更新楽しみにしています！めっちゃなっがーいお話読み応えあって大好きです！w最近特にゆんぎがかわいくてしょうがなくてwwwゆんぎのメイド姿に期待してますね〜！ (2020年6月20日 22時) (レス) id: 0915cfb15f (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» あっという間の100話でした。ユンギ先輩のメイド話はしっかりと書きますので！！笑 次回からは学祭のお話がメインになりますので、お楽しみ下さいませ！ (2020年6月16日 20時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - bonbonsさん» ナムさんが推しだったのですね〜お待たせ致しました！みんな素敵ですか？嬉しいです。彼らと過ごしたい理想の青春を詰め込んだお話になっておりますので、そう仰ってくれるのが本当に嬉しいです。これからもきらきら輝く彼らをお届けできたらと思います！！ (2020年6月16日 20時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 100話お疲れ様でした！ユンギのメイドなんて絶対可愛いですよね！このお話も読めるのかなぁと思うと楽しみです！ (2020年6月15日 5時) (レス) id: 9241d89c9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：藍
| 作成日時：2020年5月30日 15時
