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「Aちゃんはテヒョンのことが好きなんだね〜」
「へ?」
アイスを食べていたらホソク先輩が突然そんなこと言うから喉に詰まらせそうになって焦る。
「え……?えっ?!」
「ふっ……焦り過ぎ」
「えっと……」
「あれ、隠してた?」
「い、いえ……」
「だよね。すごい分かりやすいもん」
「そう、なんですね……」
まさかそんな話になるとは思っていなかったから挙動不審になってしまう。
「さっきもすごい泣きそうな顔してて。見てられなかったから連れて来ちゃった」
「ありがとう、ございます……」
「言えばいいのに。1人にしないでって」
「そんなこと、言えないですよ」
「そう?なんで好きって言わないの?」
「それ、は……」
いつもにこにこしてて優しいホソク先輩なのに、今は真っ直ぐとわたしの方を見て逃げるのを許さないみたいな感じ。
「まあ別に想いを伝えることが全てだとは思わないけどね。ただ、Aちゃんが凄く辛そうにしたてからもどかしくてね」
「……そんな辛そうな顔してましたか?」
「うん。思わず連れてきちゃうくらいにね。今はテヒョンのことは忘れて楽しく過ごそ?せっかく遊びに来てるだんしさ」
そう言ってにこっと笑うホソク先輩はいつも通りで。その暖かさが今はとても有り難かった。
本当にずっとテテにべったりで、他の人が入る隙間なんてなかったから。ああやって突然テテから離させると辛くてしかたなかった。
「やっぱり……想いを告げた方がいいんですかね」
「怖い?」
つい漏れ出てしまった気持ちをホソク先輩に聞いてしまった。怖い、凄く怖い。失った時の苦しさを知っているから。
「きっとテテはわたしと同じ感情は抱いてないと思うので。気持ちを打ち明けて距離を取られたら、それこそ死ぬほど苦しいと思うんです」
「俺から見ればテヒョンも十分Aちゃんのこと大切に想ってるように感じるけどね」
「それは幼馴染としてですよ。きっと家族みたいに思ってるんです」
それはずっと感じていたこと。そしてわたしはそれでもいいと思い続けていたけれど。1番になれないのは、それはそれで辛い。
「まあ……それも否定はできない。でもさ、ついこないだまで中学生だったガキだよ?俺が言うのもなんだけど、男って女の子より幼稚だからさ〜徐々に自覚していくんじゃない?」
「そう、ですかね……」
でも芽生えた恋心がわたしじゃない、他の子だったら。わたしに向けられなかったら……
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藍(プロフ) - ringo3さん» お返事遅くなってしまってごめんなさい!まだまだ終わりが見えないお話なので、そう言って下さってほっとしてます。当分終わりませんのでお付き合い下さいませ。そしてユンギ先輩のメイド姿のお話まできました〜可愛いく仕上がってるといいのですが! (2020年6月25日 3時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
ringo3(プロフ) - はじめまして!いつも更新楽しみにしています!めっちゃなっがーいお話読み応えあって大好きです!w最近特にゆんぎがかわいくてしょうがなくてwwwゆんぎのメイド姿に期待してますね〜! (2020年6月20日 22時) (レス) id: 0915cfb15f (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» あっという間の100話でした。ユンギ先輩のメイド話はしっかりと書きますので!!笑 次回からは学祭のお話がメインになりますので、お楽しみ下さいませ! (2020年6月16日 20時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - bonbonsさん» ナムさんが推しだったのですね〜お待たせ致しました!みんな素敵ですか?嬉しいです。彼らと過ごしたい理想の青春を詰め込んだお話になっておりますので、そう仰ってくれるのが本当に嬉しいです。これからもきらきら輝く彼らをお届けできたらと思います!! (2020年6月16日 20時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 100話お疲れ様でした!ユンギのメイドなんて絶対可愛いですよね!このお話も読めるのかなぁと思うと楽しみです! (2020年6月15日 5時) (レス) id: 9241d89c9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍 | 作成日時:2020年5月30日 15時