・-・-・-・-・ ページ5
.
「あれ、今度はテテ君最初からいない?」
「メンバー結構変わってるね。2試合続けてだから、体力回復の為かな?」
「確かにそうかも。やばい、並んでるの見てるだけで震えてくる」
あっという間に次の試合が始まろうとしていて、ちゃんとみんな休めたかなって不安になる。そんな不安を余所に入場してきた選手たちの表情はみんないいものだったけれど。
そしてこの試合のスターティングメンバーにテテがいることにソアが気付いて、ジミンも他のメンバーがさっきの試合のメンバーと何人か違うことに気付いた。
わたしはテテがそこに並んでいるだけでなんだか感無量って感じで、身体が震えて涙が溢れてきそうだった。
「いやいや、泣くの早いからね」
「ちゃんと活躍してるところ写真に撮るんでしょ?泣いてる暇ないよ」
ジミンとソアにそれぞれ突っ込まれて、溢れ出そうな涙は引っ込んだ。
慌ててカメラを構えて、テテにピントを合わせる。まだ監督を囲って話をしているだけだけど、激写した。祝、テテ初めてのスターティングメンバー。1年生でスターティングメンバーってやばくない?
「テテって実は天才?」
「ねぇ本当に親ばかの発言だよ、それ」
「もう我が子だよね。絶対にAはモンペだ」
「うるさい」
ジミンもソアも厳しすぎない?酷い。
「ほら、始まるよ」
「うん。テテしか見えてない」
「はいはい」
呆れてるソアを放って、必死でレンズ越しにテテを追いかける。頑張って、テテ。
それからの試合は本当に圧倒された。
中学の時は一緒にバスケ練習したこともあったけれど、やっぱり男女の差は徐々に出てくるからきっと手加減してたんだろうね。こんなにテテが動けて、ぽんぽんシュート決めるとは思わなかった。すっかりチームに馴染んでる。
そして相変わらず存在感があるユンギ先輩。テテのことを見ていた筈なのに、気付けばユンギ先輩を追いかけていた、ということもあった。
テテからユンギ先輩のパス回し、その後フェイント掛けながら3人抜きぐらいしてシュートを決めた時は痺れた。思わず激写してしまった。やばい、データがユンギ先輩で埋まってしまう。でもめっちゃくちゃ格好良かった。
相手チームもベスト4常連校ではあるみたいだから、もちろん負けてなかった。次々と展開が変わる試合に息をするのも忘れて見入っていた。
「本当に格好いい……」
ぽつりと呟いた言葉は大きな歓声に飲み込まれて消えていった。
.
700人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藍(プロフ) - ringo3さん» お返事遅くなってしまってごめんなさい!まだまだ終わりが見えないお話なので、そう言って下さってほっとしてます。当分終わりませんのでお付き合い下さいませ。そしてユンギ先輩のメイド姿のお話まできました〜可愛いく仕上がってるといいのですが! (2020年6月25日 3時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
ringo3(プロフ) - はじめまして!いつも更新楽しみにしています!めっちゃなっがーいお話読み応えあって大好きです!w最近特にゆんぎがかわいくてしょうがなくてwwwゆんぎのメイド姿に期待してますね〜! (2020年6月20日 22時) (レス) id: 0915cfb15f (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» あっという間の100話でした。ユンギ先輩のメイド話はしっかりと書きますので!!笑 次回からは学祭のお話がメインになりますので、お楽しみ下さいませ! (2020年6月16日 20時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - bonbonsさん» ナムさんが推しだったのですね〜お待たせ致しました!みんな素敵ですか?嬉しいです。彼らと過ごしたい理想の青春を詰め込んだお話になっておりますので、そう仰ってくれるのが本当に嬉しいです。これからもきらきら輝く彼らをお届けできたらと思います!! (2020年6月16日 20時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 100話お疲れ様でした!ユンギのメイドなんて絶対可愛いですよね!このお話も読めるのかなぁと思うと楽しみです! (2020年6月15日 5時) (レス) id: 9241d89c9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:藍 | 作成日時:2020年5月30日 15時