【BTS】赤い糸を手繰り寄せて 2

016.遊びに行こう！ ページ26

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「わー可愛い！！ねぇどこから行く？俺、ライオン見たい。あ、でもオオカミも見たい」


女の子みたいに可愛い可愛い言って、目の前のキリンを見ているテテ。こんなにはしゃぐとは思わなかったけれど、そういえばテテって動物好きだったな〜


「時間はいっぱいあるんだし、順番に見て回ろうよ」

「オオカミは夜行性だから寝てるんじゃない？」

「そうなの？」

「とりあえず、こっちから行く？」


テテのはしゃぎっぷりにソアは呆れてて、ジミンは突っ込んでる。わたしは入口で貰った地図を見て、お勧めルートになっている方角を指差した。


今日はテテとジミンの部活がお休みで、もちろんわたしはバイトを入れていなくて、ソアにも予定を空けてもらった。

わたしがジミンとソアにお願いして、テテのバスケお疲れ様会と称してみんなで遊びに行こうと提案したのだ。

テテは凄く格好良くて活躍もあった。それにわたししか知らないけれど悔しくて涙を漏らしたぐらいなので、ちゃんとお祝いしてあげたいと思ったのだ。

優勝しなくても2位だし、表彰はされたしね！

でも遊びに行くのはいいけれど、どこに行くのか全然決められなくて。





「定番に遊園地は？」

「わたし絶叫系乗れないんだけど」

「僕も全部は乗れないな〜」

「えー楽しいのに」

「遊園地はテテ君と2人で行ってきな」


わたしが提案した遊園地は秒で却下された。絶叫系はちょっと怖いけど、でもきゃーきゃー叫びまくるのが楽しいのに。


「暑くなってきたしプールは？」

「え、わたし水着ないかも」

「それは買えよ」

「でもわたしもプールはちょっと……」


ジミンが提案したプールもいいけど、記憶を巡らしても水着がある記憶がない。確かに買いに行けばいいけれど、ちょうど今週テテとジミンの部活がないからその日を逃したくない。そうなると買いに行く暇はない。

あとソアがちらっとわたしの方を見たので、何となく察し。女の子って面倒くさいよね。


「じゃあどこにするわけ？」

「プールがだめなら海もなしだし。映画とかはな〜」


プールを却下されて投げやりに聞いてくるジミンに悩む。映画やゲーセンだといつもと変わんないからな〜お祝いだから少し遠出したいし。


「あ、動物園は？確かリニューアルされたよね？」

「そうだっけ？」

「なんか全面ガラス張りなったりと、より見やすくなったんだよ」


ソアの言葉にジミンと首を傾げる。全然知らなかった。


「学生証見せると安くなるよね」


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