【BTS】赤い糸を手繰り寄せて 2

015.学祭まであと2か月 ページ21

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「テテとソアのクラスは学祭の出し物決まったー？」

「決まったよ！お化け屋敷！」

「わー定番」


いつも通り、わたしとテテ、ジミン、ソアでお昼を食べていた。わたし達だけではなくて、食堂にいる人達はみんな学祭の話で盛り上がっていた。

夏休み前に出し物をそれぞれ決めて、準備を始める。夏休み中も出校日は学祭の準備ができるから、夏休み前のこの時期にスケジュールをしっかり立てておくのが大事なのだ。

うちの学校は学祭が3日間も開催される。初日と次の日は土日に当てられていて、その2日間は一般公開されている。そして最終日は校内だけ。

一般客がくるのも十分盛り上がるけれど、最終日の校内だけなのもステージパフォーマンスとか盛り上がるイベントが多いから楽しみ。

あとうちの学校は中高一貫校だから中等部も参加する。といっても大したことはしないし、むしろ一般公開に合わせて学祭を楽しむ方。わたしも中学の時は高等部の学祭を見学するの楽しみだったな〜


「次の話し合いまでに何のお化けやりたいか候補を決めておく予定なんだけど。俺どのお化けやろうかな〜」

「テテは何でもはまりそう」

「確かに。ソアは何のお化けするの？」

「まだ何も決めてない。貞子とかでいいかなって感じ」

「わー投げやり」

「衣装楽そうじゃない？」


テテはいろんなものが気になるのか、吸血鬼とか狼男とかいろいろ上げているけれど、ソアは素っ気なかった。

決まったものなんでもいいわって感じ。でもソアは顔が綺麗だから、貞子したらちょっとリアルかもしれない。


「絶対に見に来てね〜」

「もちろん。一緒に入れるかな？」

「休憩の時なら入れると思う！俺も自分でお化け屋敷入ってみたいって思うもん。絶対に面白いよ」

「まだ作ってもいないのにすごい自信」

「ジミンもちゃんと来てよ〜」

「行く行く」


軽く返事するジミンに本当に行く気あるのかなって思うけど。テテと2人でお化け屋敷とかいいな〜なんて思いを巡らせていたから、別にジミンは来なくていいや。


「そういうAとジミンのクラスは何するの？」

「うちらは教室巨大迷路」

「わ、結構大掛かりなことするね」

「でも完成しちゃえば当日は楽だよ。案内するだけでいいから」


テテの質問に答えれば、ソアが大変そ〜と顔をしかめるが、ジミンはむしろ楽だと喜んでいた。


「確かに、当日忙しいのも大変かもね」

「他のクラス見に行けないの嫌だもんね」


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