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ごそごそと足元に置いておいた鞄からカメラを慎重に出す。使い方は簡単にお父さんに教えてもらっただけだから、ちゃんと撮れないかもしれないけれど。
とりあえずテテの勇姿を納められればいいから。とにかく撮りまくろう。
「え、なにそれ」
「A、テヒョンの母親？」
わたしがしっかりとしたカメラを構えたら、左右の2人が引き気味に突っ込みを入れてくる。
うん、その反応は分かってたよ。でも今は付き合ってる暇ないんだ。試合が始まる前にピントを合わせなきゃ。
「ガチ過ぎて怖いんだけど」
「まあ好きにさせておけばいいんじゃない？」
ジミンが呆れた顔してるんだろうなあって思うけど。流石親友。ソアはもうこんなわたしに順応して、諦めてる。
練習しているテテに合わせてカメラを向けて、一生懸命ピントを合わせる。動いているものを撮るって難しいな。これは、家に帰ってから見返したらぶれぶれか、見切れている写真ばかりかも。
「あ、A試合始まるよ」
「うん」
「Aずっとカメラ構えてるの？ちゃんと試合見たら？」
「でもまだ上手く撮れないから練習しないと」
「そもそもスターティングメンバーにテヒョン居ないじゃん」
スアがわたしの腕を叩いて試合が始まることを教えてくれたけれど、わたしだって分かってる。でも今はテテを追うのに必死だ。そんなことをしていたら、テテはベンチに座って動かなくなった。それと同時にジミンから突っ込みが入る。
「テヒョン動いてないから、練習にならないんじゃない？」
「確かに。他の人で練習する？でもなあ……テテじゃないとやる気が」
「あ、もう点入った！バスケって展開早いね」
「あんなに右へ左へ激しく動くスポーツなのにA撮れるの？」
スアは初めてまともに見るバスケの試合に興味津々みたいで、既に前のめりになって見ていた。その間ジミンはずっとぐちぐちわたしに言ってくる。
分かってるよ！結構無理なことをしようと思っているのは。でもテテの勇姿を撮りたいんだもん。
「Aの言ってたこと分かるかも」
「へ？何が？」
「ユンギ先輩。あんなに怠そうにしてたのに、コートの中での存在感やばいね。あの人がボール持つと誰も取れないじゃん」
ソアの言葉に初めてユンギ先輩に視線を向けた。
ユンギ先輩が試合をしている姿をまともに見るのは初めてだった。
軽い練習ですら、凄いと思ったのだから、試合での活躍は別格だった。
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藍(プロフ) - ringo3さん» お返事遅くなってしまってごめんなさい！まだまだ終わりが見えないお話なので、そう言って下さってほっとしてます。当分終わりませんのでお付き合い下さいませ。そしてユンギ先輩のメイド姿のお話まできました〜可愛いく仕上がってるといいのですが！ (2020年6月25日 3時) (
レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
ringo3(プロフ) - はじめまして！いつも更新楽しみにしています！めっちゃなっがーいお話読み応えあって大好きです！w最近特にゆんぎがかわいくてしょうがなくてwwwゆんぎのメイド姿に期待してますね〜！ (2020年6月20日 22時) (レス) id: 0915cfb15f (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» あっという間の100話でした。ユンギ先輩のメイド話はしっかりと書きますので！！笑 次回からは学祭のお話がメインになりますので、お楽しみ下さいませ！ (2020年6月16日 20時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - bonbonsさん» ナムさんが推しだったのですね〜お待たせ致しました！みんな素敵ですか？嬉しいです。彼らと過ごしたい理想の青春を詰め込んだお話になっておりますので、そう仰ってくれるのが本当に嬉しいです。これからもきらきら輝く彼らをお届けできたらと思います！！ (2020年6月16日 20時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 100話お疲れ様でした！ユンギのメイドなんて絶対可愛いですよね！このお話も読めるのかなぁと思うと楽しみです！ (2020年6月15日 5時) (レス) id: 9241d89c9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2020年5月30日 15時
