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「あ、あの、すみません。何も言えなくて」
「別に最初はそんなもんだろ。少しずつ慣れていけばいいよ」
ユンギ先輩の優しさに泣きそう。
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「あ、テテ。わたし今日から部活ない日は一緒に帰れない」
「え?何で!どうして!」
のんびりテテと学校までの道のりを歩いていた時、思い出してバイトの事を言えば凄い勢いで詰め寄ってきた。
「塾とかにでも行くの?」
「ないない。勉強はしたくないもん。そうじゃなくてバイト始めたの」
「何それ!聞いてない」
また勢いよく振り向いて言ってくるから苦笑する。リアクションがオーバー過ぎる。
「うん、昨日からなんだけどね。テテに会えなかったから言うタイミングなくて」
「別にカトクとかで教えてくれても良かったのに」
「部活で疲れてるかなと思って。わたしも初めてのバイトで覚えることたくさんでへろへろだったし」
「もう始めてるの?何やってるの?」
「レンタル屋さん。ほら、テテと小学生の頃よく行ってた」
「あーあのおじいちゃんがいるところ?まだあのおじいちゃん居るの?」
「居なかったよ。店長はおじいちゃんのお孫さんだって」
「そうなんだ。まあそうだよね。もうだいぶ歳だったし」
「まだ生きてるみたいだけどね」
テテと話しているとすぐに話が脱線してしまう。それも別に楽しいからいいんだけど。
「部活がない日はバイトの日って決めたから。土日はどっちか出るから、テテが部活ない日教えてくれると嬉しいな」
「分かった!今日聞いてみる。えーでもなんで突然バイト始めたの?」
「お金がないから」
「そうなの?でもお小遣いもらってるでしょ?」
「お小遣いだけじゃ足りないよ。テテともっと遊びたいもん」
「いひひ。それって俺のためにバイト始めたってこと?なんか嬉しい」
本当に嬉しそうに笑って言うから、どきっとする。
そっか。そういう風にも取れるのか。別に悪い気はしない。本当のことだし。わたしはテテと長く一緒にいたいから。その為にお金が必要ならバイトだってする。
「頑張って稼ぐから、夏休み遊びに行こうね!」
「あ、そっか夏休み〜でも部活も多いんだよね」
「それもテテに合わせるから夏休みの部活の予定も教えてね」
「おけ〜確か合宿もあった気がする」
「暑いのに大変だね」
「でも頑張りたいからいいんだ〜」
そうだよね。もう悔しい思いしたくないもんね。わたしはバイト頑張るから、テテはバスケ頑張ってね。
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藍(プロフ) - ringo3さん» お返事遅くなってしまってごめんなさい!まだまだ終わりが見えないお話なので、そう言って下さってほっとしてます。当分終わりませんのでお付き合い下さいませ。そしてユンギ先輩のメイド姿のお話まできました〜可愛いく仕上がってるといいのですが! (2020年6月25日 3時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
ringo3(プロフ) - はじめまして!いつも更新楽しみにしています!めっちゃなっがーいお話読み応えあって大好きです!w最近特にゆんぎがかわいくてしょうがなくてwwwゆんぎのメイド姿に期待してますね〜! (2020年6月20日 22時) (レス) id: 0915cfb15f (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» あっという間の100話でした。ユンギ先輩のメイド話はしっかりと書きますので!!笑 次回からは学祭のお話がメインになりますので、お楽しみ下さいませ! (2020年6月16日 20時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - bonbonsさん» ナムさんが推しだったのですね〜お待たせ致しました!みんな素敵ですか?嬉しいです。彼らと過ごしたい理想の青春を詰め込んだお話になっておりますので、そう仰ってくれるのが本当に嬉しいです。これからもきらきら輝く彼らをお届けできたらと思います!! (2020年6月16日 20時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 100話お疲れ様でした!ユンギのメイドなんて絶対可愛いですよね!このお話も読めるのかなぁと思うと楽しみです! (2020年6月15日 5時) (レス) id: 9241d89c9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍 | 作成日時:2020年5月30日 15時