救ってください。 (ページ7)

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もう... ページ7

「ん...」

今は何時だろう

携帯を見たらもう19時だった

お昼ご飯も食べず寝ていた

部屋にテヒョンさんはいなかった

多分リビングに行ったのだろう

"にゃー"

どこからか猫の声が聞こえた

部屋の窓を開けると

すぐそこに片目が開いていない黒猫がいた

「どうしたの？

目が痛いの？お腹がすいたの？」

と言っても人間の言葉が通じるはずもなく

「ちょっと待ってねいま行くから」

久しぶりに自分から外に出ようと思った

玄関まで行くのも辛かった

だけどさっきの黒猫が近くまで来てくれていた

「来てくれたの

目痛くないの？」

頭を撫でてあげたら

嬉しそうに"にゃー" と鳴いた

いきなり走り出して

追いかけようとしたけどすぐに息が切れて

黒猫はもう見えなくなっていた

「なんだったんだろう

はぁ、疲れたなしばらく休もう」

すぐそこにあったベンチに座り

空を見上げた

月や星が輝いていて雲ひとつ無かった

「いつか星みたいになれるかな

いつか変われるかないつか...」

なぜか涙が流れた

なぜ泣いてるのか自分さえもわからなかった

その時

TH「Aちゃんっ！！はぁはぁ

Aちゃんっっっ！！！！」

息を切らして私の名前を

呼んでいるテヒョンさんがいた

涙をふいて

「テヒョンさん」

TH「よかった」ｷﾞｭｯ

私が名前を呼ぶとすぐさまかけつけ

抱きしめてきた

TH「し、んぱいした」

なぜ今日あったばかりの奴を心配するのか

なぜ無愛想でおまけに無表情

こんな愛想のない奴を心配するのか

「ごめんなさい」

と言ったら笑顔で

TH「家戻ろう？」

「はい」

私が寝ている間に

日本語少し勉強したのかな

ちゃんと理解している

家についたら

すぐにママとジウンさんが待っていた

二回目の

「お邪魔します」

と言った。

母「どこ行ってたの？」

怒るよりも何故か嬉しそうに聞いてきた

「すぐそこ黒猫がいたの」

母「そう良かったわね^ ^」

見たことのない笑顔だった

外に行く事でこんなにも喜ぶんだ

「うん」

母「テヒョン君もありがとうね」

TH「いえ

Aちゃん自分の家なんだから

"ただいま"じゃないの？」

ジ「そうだな(笑)さっ手を洗っておいで」

「はい」

”ただいま"

そう言っていいんだ

私は基本"お帰り"しか言わないけど嬉しかった

それから

テヒョンさんと手を洗い

リビングに向かった